健康と医療「小腸の偉大な働き」5-2
投稿日:2016年05月09日 09:00
■善玉菌は抗生物質を作る
乳酸菌は抗生物質を作ることもできます。菌が培養状態になると、抗生性のタンパクやケミカルをかなり作ります。ロシアの微生物学者のメチニコフは約100年前、シベリア近辺の長寿村を調査しました。そして見つけた長寿の秘訣はブルガリアのヨーグルトを毎日飲んでいたことです。
しかし、中国科学院教授金鋒(ジン・フェン)先生らの実験では、そのブルガリア菌を採取して試験管あるいはステンレスタンクに入れて自然の牛乳や馬乳などの栄養物質を使わずに他の培地で培養するとブルガリア菌の乳酸菌はその性質まで変わってしまいます。
その実験から同じ乳酸菌の製品を作る時には、その目的を考えて培養の仕方を工夫しなければならないという結論に達しました。腸内の様々な細菌と共生させるには、共生性乳酸菌を作り、逆に炎症や感染を抑制させるためには抗生性乳酸菌を作ると良いのです。
この結果、善玉菌が多くなり悪玉菌や感染性細菌が駆逐されて体調不良が改善します。しかし、牛乳にあるカゼインは人間には不適応な存在です。カゼインはにかわ状的なタンパク質でチーズ、ヨーグルトにも多く含まれてい
ます。
参考文献:「森愛の響き」鶴見隆史医師著
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