健康と医療「累積疲労」
投稿日:2015年08月26日 09:00
累積疲労は体の疲労が心の疲労にも移行します。放置すると、パニック障
害やうつ病、過労死にもなる怖い病気です。心療内科医で「累積疲労」とい
う病名の名付け親でもある堀史朗さんは、そのメカニズムを説明します。疲
労がたまってくると、血管の9割を占める毛細血管とリンパ管がつまりやす
くなります。また、体の細胞を修復する成長ホルモンの分泌が減って、死ん
だままの細胞がたまっていきます。こうして、体のだるさを感じるようにな
るのです。
さらに、胃腸が弱り、栄養素が消化・吸収できなくなります。特に、ビタ
ミンや微量の重要な栄養素が吸収できず、消化や運動などの生命活動の中心
でもある酵素の活性も落ちて、ますます毛細血管がつまりやすくなります。
こうした中で、脳の毛細血管がしだいにつまっていくと、理性をつかさどる
大脳の前頭前野の働きがゆっくりと衰え、神経回路網もだんだん荒廃してい
きます。「つまった末梢の細い血管が体内、特に脳に増えていくのが、累積
疲労の要因だったのです」と堀さんは話します。
治療は、患者の毛細血管をひろげたり、修復したりして、末梢循環を改善
することを重視しています。疲労回復に睡眠が大事なのは言うまでもありま
せんが、睡眠は体の細胞を修復し、疲れをとる成長ホルモンが分泌する大切
な時間でもあるのです。だから、短時間の睡眠では成長ホルモンの分泌が十
分でなく、疲れがとれない悪循環を引き起こしてしまうのです。仕事などで
平日の睡眠時間が不十分な人は、週末などに休める時は少しでも長く寝て、
成長ホルモンの不足を取り返し、疲れを早く解消しましょう。
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