「悪質業者」その2
投稿日:2015年07月30日 09:00
前回はテレビコマーシャルで有名な中堅リフォーム業者が、建材を海外で
生産しているという話をしました。係争中の裁判官が悩んでいるのは、同等
品で比較検討できる製品が国内にはないからだといいます。
しかし、型式は変っていても、国内の屋根材メーカーや壁材メーカーの協
力を得れば、概算の製品価格は把握できると思います。学問という余りにも
法律学者の立場でしか考えられない場合、悪質業者を見逃してしまうのでは
ないかと心配になります。大岡越前守の心境で裁いて欲しいものです。
今回は大手企業の○○さんです。以前私が所属していた会からの情報です
が、相当にひどいようです。約8年前、私が大手新聞社の生活欄で紹介され
た時も同様の相談を受けていました。相談内容の大半がこの○○さんなので
す。定額パック商法が消費者に安心な印象を与えて契約するのですが、契約
時の3分の1と着工時の3分の1の約6割強の入金によって仕事を始めるの
が手口のようです。
改めて、初めに見た製品のサンプルと2-3の追加サンプルを消費者は見
せられて、初回に見た製品の粗悪から追加のサンプルの製品に変更しました。
少し高くなる覚悟はしましたが、床、壁、天井までの変更となってしまい、
工事が始まってから変更見積書を見て2倍の予算に驚き、中止を申し出まし
たが材料入荷でキャンセルは不可能といわれ悩んでいるというものです。
私のアドバイスは「営業所を相手にせず、直接本社の事業本部に直訴しな
さい」です。他の相談者にも同様のアドバイスをしました。数日後に「和解
が出来ました」と喜びの電話がありました。
住宅リフォーム教室 主宰 山川義光
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