伝統と文化「能と狂言」2
投稿日:2015年06月22日 09:00
■能:夢の一時の物語
能は演劇です。しかも現代でもその基本の形をほとんど変えずに、また時
代時代に対応しながら伝承されている、世界で一番古い舞台芸術なのです。
能の物語はおよそ250話あります。そして主人公であるシテの役柄によって
大きく五つに分類されています。
初番目物(脇能物):神様がシテです。二番目物(修羅物):戦で修羅道
におちた武将の亡霊がシテです。三番目物(蔓物):源氏物語などのヒロイ
ンや草木の精などの女がシテです。四番目物(雑能):他の分類に属さない
能で、狂女や唐人などがシテとなります。五番目物(切能):主に人間以外
の鬼や天狗、妖精などがシテです。見た目の派手な曲が多くあります。
■狂言:永久に変わらぬ人の現世
狂言には、「本狂言」と「間狂言」があります。「本狂言」は独立した筋
を持つもので、庶民性・喜劇性をもち、名もない庶民の哀歌を描き、庶民の
目線で物事を見、風刺にあふれたものが多くなっています。このように「本
狂言」は当時の庶民の日常生活を軸に、多くの物語が展開しています。また、
当時の世相が反映されていますから、親しみやすく、かつ分かりやすいもの
となっています。それは時を経た現代においても、色あせることなく、多く
の人々が分かち合える日常的な感覚といえるでしょう。
「間狂言」は能の中に登場し、人物を紹介したり、舞台の展開を説明した
り、時には面白おかしくストーリーを盛り立てる役もこなします。多くは前
場と後場をつなぐ役割として活躍します。
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