3Dプリンター
投稿日:2014年05月26日 09:00
パソコンのプリンターは通常2次元(平面)の書類や画像を印刷しますが、
3Dプリンターでは3次元の立体物を印刷というより製造することができま
す。3次元の元となるデータは専用のソフトで作成される場合もありますし、
専用のスキャナーを使って立体を読み取ってデータ化することもできます。
3Dプリンターの歴史は意外と古く、1980年の日本人の特許申請から始ま
りました。また、製造にはいろいろな特許があり、その特許料支払いのため
に価格が数百万円から数千万円もするため、活用は大規模メーカーなどの特
定企業に限られていましたが、最近この製造特許が次々と期限を迎えるにつ
れて、低価格のモデル販売が可能になり、数十万円レベルの機種が登場して、
個人レベルでも購入できるようになりました。
3Dプリンターにおける立体の素材や製造方法についてはいくつかの手法
があります。熱で樹脂を溶かしながら立体を積み上げるように作成する「熱
溶解積層方式」や液状の樹脂に紫外線を当てることによって固めていく「イ
ンクジェット紫外線硬化方式」、石膏の粉末を固めていく「粉末固着方式」
などです。
2009年に熱溶解積層法の基本特許が失効して、安価な3Dプリンターが生
み出され、一般世間にも広く知られるようになってきました。パソコンやイ
ンターネットが普及している現代では、誰もが3Dデータを作成して設計し
たり、3Dプリンターを使って製造することができます。
現在、3Dプリンターは製造業を中心に、建築・医療・教育など様々な分
野で活用が広がっています。製造業では主に新製品などの試作品を作ってデ
ザインの検証をしたり、大量生産をするための「金型」を製造したりしてい
ます。建築業界では建物の完成予想模型などに使われています。
>>>続く
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