健康と医療「酵素」がつくる腸免疫力3
投稿日:2014年05月29日 09:00
水溶性の食物繊維は、糖分の吸収も遅くさせるので血糖値の急激な上昇も
防ぎ、糖尿病の予防にもなります。そして、高血圧の防止にも役立っていま
す。食物繊維が、食塩などに多いナトリウムと結合しやすいという特徴も持
っているからです。ナトリウムと結合したこのゼリー状の水溶性食物繊維は、
そのまま大腸に送られ体外に排泄されます。これが血圧を下げる効果につな
がっているのですが、生活習慣病に効くというのは、こうした一連の働きか
らです。
最近分かってきたのが、食物繊維が短鎖脂肪酸を生み出す腸内細菌のエサ
になることです。短鎖脂肪酸というのは体の免疫力を高めたり大腸壁の細胞
を正常に再生させるなど、私たちの健康に大きく関わっているものです。
■下肢の静脈瘤も食物繊維の不足から起きていた
もう一つの不溶性の食物繊維の種類は、セルロース、ヘミセルロース、リ
グナン、グルカン、キチン・キトサンなどです。不溶性の食物繊維は、水分
吸収作用が強く保水性が高いのです。水を含むと数倍から数十倍に膨れ上が
り、それが腸壁を刺激して、腸の蠕動運動を盛んにします。そのため、食べ
物の残りカスを素早くスムーズに体外に排泄させます。その吸水力で便の量
を増やし柔らかくするので、便秘の解消、宿便の排泄にも効果があります。
また不溶性の食物繊維は、腸内の有害物質を吸着し、体外に排出する働き
もあります。その有害物質とは、食べ物の残りカスなどが腸内の悪玉菌によ
って変化させられたものや食品と一緒に取り込まれたものなどです。これら
は発がん性があったり、有害重金属もあったりで、濃度とともに腸内に留ま
る時間が長くなればなるほど、がんをはじめとしてあらゆる病気を引き起こ
します。
つまり、水溶性の食物繊維はコレステロールや糖質の余分な吸収や急激な
吸収を防ぎ、不溶性食物繊維は排便をスムーズにし、腸内に発生した有害物
質を排出させるということです。食物繊維のこうした働きが脂質異常症や糖
尿病、動脈硬化を防ぎ、国民病であるがんの予防にも大きな役割を果たして
いるのです。
現在の日本人の食物繊維の摂取量は、1日14グラム程度です。10-40代は、
その数字は大きく下回ってしまい12グラム程度になります。50代以降は、平
均16.5グラム摂っています。しかし、厚生労働省が出している食物繊維の栄
養所要量は20-25グラムですので、日本人平均で見ても驚くほど低い数字で
す。
日本人のがんや糖尿病などの慢性病の急激な上昇は、この食物繊維摂取の
大幅な減少と大きく関連していると考えられています。腸内環境を整えるこ
とは、健康を守る本丸です。弥生時代から続いている玄米菜食とシーフード
という昔ながらの日本の伝統食の見直し、酵素の豊富な野菜・果物ジュース
を飲む習慣づけ、そして不足しがちな栄養をサプリメントで補うなど、日々
の小さな努力が必要になっているのです。
鶴見クリニック院長 鶴見隆史医師著書
「酵素」がつくる腸免疫力より
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