構造材オープン中古物件
投稿日:2013年04月12日 09:00
建築・不動産業界の市場には、築30年前後の家が約1000万戸あります。し
かし、建築・不動産会社は中古住宅の仕入れから販売方法に本格的な体制を
確立しているでしょうか。販売担当者は今まで見えない箇所を説明しないで
済んでいましたが、消費者の知識が高まり旧態依然とした販売方法は難しく
なっています。
消費者は建築・不動産業界に透明性を求めています。長いことクレーム産
業というレッテルを貼られてきましたが、最近は国、行政、マスコミ(業界
団体)も透明性のある業界を望んでいます。
まず初めに営業担当者が中古物件の構造材を勉強してください。そして仲
介時には、消費者に見えない天井裏にある梁の様子や壁の中にある柱・間柱
・筋交いの様子や床下の大引きや土台の様子を話せるようにしてください。
仕入れた自社物件なら堂々と天井や壁を解体して築年数の構造材を説明して
ください。
悪い箇所も堂々と見せてください。木は腐っていても取替えが可能です。
取替えるより安全で強度が高くなるのなら、新しい柱を両側から抱き合せる
工法によって可能であることを話してください。その予算は概算でこの位で
すという数字まで示してください。新築の予算の2/3以下で出来るものなら
成約に近づいてきます。何故なら消費者はその場所が気に入っているからで
す。
自社物件では、仕入れと資金の回転回収を考えるためにすぐ構造材を覆っ
てしまってリノベーションという言葉で売り出しますが、今の消費者の方々
は見えない中のことをとても心配しています。中古物件にも瑕疵保険や保証
制度が誕生していますが、消費者から見てまだ納得のできるものではありま
せん。やはり中古物件の中の状態を知って理解した上で購入したいのです。
堂々と「構造材オープン中古物件」を実施してみませんか。当学院の「中古
住宅再生術」教室も応援いたします。
住宅リフォーム学院 代表 山川義光
桐の植林からつくる健康住宅!「桐エコロジーリフォーム」
http://www.lifestyle.jp/kiri_jutaku.htm
https://www.lifestyle.co.jp/2013/04/post_630.html
|