桐の植林活動「健康という使命」

ライフスタイル総合研究所



 桐の植林活動「健康という使命」

投稿日:2012年07月03日 09:00

 うーさぎ、うさぎ、何見て跳ねる。十五夜お月さま見て、はぁぁねぇる。
『今』から6000万年前、月と地球の距離は現在の約半分の20万kmでした。十
五夜ともなれば、月の大きさは今の約4倍に見え、その明るさはきっと夜を
感じさせないものだったでしょう。月のうさぎも、もっともっと良く見えた
に違いありません。

 地球の自転速度も速かったので、1日の時間が今よりも短かく、暴風雨の
風速も信じられないほど速かった時代に何故桐が誕生したのでしょうか?神
様が桐に与えた役割は2つ、その一つは当時大量に地球上を覆っていた二酸
化炭素の吸収と二つ目は大きな葉っぱで強い紫外線を地上の土に当てない緑
の屋根を作ることでした。

 桐の木は、そんな6000万年前のつい最近地球に誕生し、59,999,000年かけ
てその役目を果たし、21世紀現在いまだに神様から見捨てられることなく、
更に進化の途上にある広葉樹です。松が2億年前に誕生したと言われていま
すから、桐はまだまだ若造なんです。私たちは、そんな若造の世話を16年間
こつこつと行ってきました。

 6000万年に比べれば16年等ものの数ではありませんが、それでも桐という
木はこの16年間『経済』という新たな嵐の中を、『健康』という新しい使命
を背負って新たな進化の時代に入りました。『今』、地球上のすべての生命
は、人間の欲望=経済というなたが振り下ろされるか、おろされないかでそ
の命の灯の時間が決まってしまいます。

 桐の木も例外ではありませんでした。桐箪笥、桐下駄、桐箱がその機能・
特性を忘れられ、日本中を覆っていた桐の木は全盛期の100分の1にも満た
なくなり、その苗木を作る農家に至っては昨年まで全国でたったの2件、今
年に至ってはそのうちの1件が福島原発の余波で桐の苗づくりを中止しまし
た。つまり日本の文化は日本でただ1件の農家の努力でその細い命の灯をつ
ないでいるのです。
                          >>>来月号に続く

         内閣府NPO 桐、ささやかな植樹祭 理事長 八木 隆太



https://www.lifestyle.co.jp/2012/07/post_587.html
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