ヒートショック

ライフスタイル総合研究所



 ヒートショック

投稿日:2012年02月02日 09:00

 入浴中に急死する人の数は年間約14000人、そのうち65歳以上の高齢者は
約11000人です。高齢者が冬に気をつけなければいけないのは、急激な温度
変化に伴って起きる体調不良のヒートショックです。入浴時に血圧が乱高下
して意識障害や心筋梗塞などを引き起こし、溺死や転倒につながるケースも
少なくありません。入浴中の急死のほぼ半数が12月から2月にかけての3ヶ
月に起きています。

 冬の暖房が効いた部屋から出て、寒い脱衣所で服を脱ぐと体温が一気に下
がります。体温を調節するために血管が収縮し、血圧や脈拍が上がるため特
に血圧が高い高齢者の場合、心筋梗塞や脳梗塞を起こす可能性があります。
特に危険なのが湯船につかる瞬間で、寒い浴室から急に熱い湯に入ると今度
は血管が拡張し血圧が下がります。高血圧の人は体の調整機能が過剰に働い
てしまい、血圧の下降幅が大きくなってしまいます。こうなると脳の血流量
が減って意識障害が起こり、浴室で転倒したり、溺れたりしやすくなります。

 お湯の温度も42度以上ではリスクが高くなりますので、41度以下のぬるめ
を保つようにして、湯船につかる前には心臓から離れた手や足から順番にお
湯をかけていき徐々に体を温めていきます。また、冬は比較的暖かい日没前
に入浴したり、桐の住宅内装材(http://www.lifestyle.jp/kirigoods.htm)
によるリフォームで家の気密性を上げたりして、部屋ごとの温度差を3度以
下に保つサーモフリーを目指すことが理想です。

 血圧が高い人や太り気味の人、飲酒量が多い人は気をつけた方がいいよう
です。特に極度の肥満の人は皮下脂肪が多く、体温調整が苦手なので、危険
性が高くなります。ヒートショックを起こしやすい人の特徴は1.に熱い風呂
が好き2.に一番風呂に入ることが多い3.に自宅の浴室に暖房設備が無い4.に
肥満気味である5.に高血圧、糖尿病、動脈硬化の持病がある6.に65歳以上で
ある、などですので該当する方は注意しましょう。



https://www.lifestyle.co.jp/2012/02/post_562.html
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