微小循環の重要性

ライフスタイル総合研究所



 微小循環の重要性

投稿日:2011年11月10日 09:00

 西洋医療に留まらず東洋医療も学び、漢方(中医学)、鍼灸・気功そして
酸素栄養学を独自に勉強後、2000年以降アメリカ・ヒューストンで活躍中の
酸素栄養学博士達と研鑽を積み、酵素栄養学他を用いた治療法で成果をあげ
ている鶴見クリニック院長・鶴見酵素栄養学協会理事長の鶴見隆史医師は微
小循環(毛細血管の流れ)の重要性について次のように話しています。

 人間は食べた栄養を腸で吸収し、肝臓で一旦解毒した後、全身に輸送され
届けられることにより各臓器は初めて機能します。その全身への栄養素の輸
送は赤血球が行っていて、食べた物は小腸で最小分子となって吸収された後、
赤血球に封じ込められ、その赤血球が全身の臓器に流れていくことで臓器は
初めて栄養や酸素が届き機能します。それ故、重要なことは赤血球の輸送路、
すなわち血管と血流の機能ですが、特に毛細血管の円滑な血流が重要となっ
てきます。

 全身の血液の流れは大動脈と大静脈がいかにも中心ですが、組織への栄養
提供はこれらから枝分かれした毛細血管によって行われています。そして、
この毛細血管の長さはなんと!全身の血管の95%にも及び、この毛細血管の
血液の流れを「微小循環」と呼びます。

 95%もの長さを誇る毛細血管、すなわち微少循環の流れが良いか悪いかな
どは本当に最近まで、ほとんど誰も話していませんでした。医学を普通に学
び、普通にやっている西洋医などは教わったことだけで、「人間の血流は誰
しも同じ」、「血液が汚れることはあり得ない」などという始末でした。

 しかし、真実を求める医者や学者はここにきて大変増えてきた気がします。
血液の流れ、特に微小循環が良いか悪いか?が健康になるか不健康になるか
を決める決定的なことであり、このことを語る代替医療の医師や栄養学の専
門家がアメリカでも日本でも増えてきたのです。微少循環が良ければ健康、
悪ければ不健康とすらいえる程微小循環は重要で、その理由は赤血球のもつ
役割にあります。赤血球の働きは、

1.ガス交換(酸素、二酸化炭素の交換)
2.栄養素の運搬と同化(栄養を組織細胞に届ける役割)
3.ホルモン、ビタミン、ミネラル他の運搬
4.免疫に関与(免疫物質の運搬と同化)
5.止血作用(血小板と一緒に止血)
6.体温調節
7.毒素を運搬、排泄(水と二酸化炭素にしたりもする)

 このような働きは人間が生きていく上で極めて重要な働きで、微小循環、
すなわち毛細血管が円滑に流れて初めて機能を発揮するといえます。

 人間の血管は全てを計測すると、何と10万?にも達し、地球2週半に相当
します。そのうち毛細血管の流れ(微小循環)は95%もあり、この微小循環
が良いか悪いかで健康になるか不健康になるかが決まるともいえます。微小
循環がうまくいかないということは、組織や細胞に酸素も栄養もビタミンも
ミネラルもホルモンも酵素も届かないことを意味します。血液が行き渡らな
くなった臓器はこれらが届かないのですから、細胞は飢餓状態を起こし病的
状態を誘導し、それが持続してあらゆる病気のきっかけになります。

 具体的には、乏血となった組織細胞には炎症が起こり、非常に毒性の強い
活性酸素が出現して正常細胞を痛めつけ破壊し、あらゆる症状や病気につな
がっていきます。微小循環が悪くなって出現する病気は活性酸素の害によっ
て起こる病気そのものであり、いわゆる生活習慣病(慢性病)のほとんど全
てといってもよいでしょう。

 その中でもまず最初に出てくる症状や病気は、痔・子宮筋腫・子宮内膜症
・卵巣嚢腫・乳腺症・視力低下・白内障・メニエール病・頭痛・シミ・シワ
・アレルギー・手足のひどい冷え・肩こり・腰痛・背痛などです。これらに
次いで、ガン・アルツハイマー病・高血圧・糖尿病・膠原病・神経疾患・喘
息・呼吸器疾患・心臓病全般・肝障害・脳梗塞・脳出血・耳鼻疾患・腎炎・
腎臓病など、まあとにかく、ありとあらゆる病気が微小循環不良で起こると
いっても過言ではありません。

 こういったことは血管の形の悪さや良さ、流れのスピードで見事にとらえ
ることができます。形の良い人はヘアピン形でバイパスはなく、流れのスピ
ードが大変早いので症状知らず病気知らずの健康体です。しかし、一般にそ
んな人はなかなか少なく、ぐにゃぐにゃと蛇行して詰まって流れていなかっ
たり、バイパスだらけという人が大半で、病人にはこういう人が多く見受け
られます。

 ただ血管の形が悪くても、今までの食生活を反省して酵素栄養食を主体に
した良い食生活に切り替えると血流は良くなりますから心配ありません。

 詳しい内容は2011.11.20日曜日に開催されるNPO法人鶴見酵素栄養学協会
主催の「第十回講演会」で鶴見医師がお話される「私の医療と微小循環」を
お聞きください。



https://www.lifestyle.co.jp/2011/11/post_545.html
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