食中毒に注意!
投稿日:2011年06月15日 09:00
病原性大腸菌のうち、O157やO111など腸管出血性大腸菌による食中毒は
2009年、2010年と2年連続して、約9割が飲食店で起きていたことが厚生労
働省のデータで分かりました。同省が生肉の衛生基準を策定した1998年は2
割未満でした。専門家は、衛生基準の形骸化や、低価格競争で安全性が軽視
される風潮などが背景にあると指摘しています。
同省によると、腸管出血性大腸菌による食中毒は1998年に16件発生、この
うち飲食店での食事が原因と判明したのは3件でした。2000年以降、全体の
発生件数は12-27件で推移してきましたが、飲食店での発生割合は増加傾向
になり、2009年は26件中24件、昨年も27件中24件を占めました。
死者は2003年を最後に出ていませんでしたが、今年になり焼き肉チェーン
店「焼肉酒家えびす」で4人が死亡しました。原因とみられるユッケは280円
で提供され、業界団体や肉の小売業者からは「安全な商品を出そうとすれば、
もっと高い価格になるはずだ」との声も上がっています。
本田武司・大阪大名誉教授(細菌学)は「学校や保育所などでは衛生面で
のマニュアルがきちんと守られ、発生件数が減ったのだろう。菌が少数でも
発症することがあり、肉を扱う外食産業ではより注意が必要だ」と警告して
います。
https://www.lifestyle.co.jp/2011/06/post_519.html
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