微生物で放射性物質浄化
投稿日:2011年06月03日 09:00
微生物を使った複合発酵技術で土壌の放射性物質を浄化する実証実験を行
っている「放射能汚染バイオ浄化機構」は2011/5/20、川俣町山木屋石平山
にある牧草地で実験の様子を公開しました。
実験を主導する高嶋開発工学総合研究所の高嶋康豪所長によると、今回の
実験は、微生物が触媒となり、土壌中にある化学合成細菌が活性化すること
で、放射性物質を分解、消失できる技術を実証するのが目的です。2001年に
台湾でセシウムの分解実績のある技術を使用しました。
実験は5月上旬に始め、牧草地内に設けた15メートル四方の試験区画に、触媒と
なる微生物や液肥を散布し、トラクターで約15センチの深さで耕して酵素水を散
布しました。液肥などの散布を3日間繰り返した後、土壌の線量を計測した
ところ、1/3以下に減少しました。空間線量も約20メートル離れた区画外と比べ1/3
以下になりました。
同所での実験は約1か月間行い、データを解析した後に結果を公表するそ
うです。
放射能(核種)検査結果データ I-131 Cs-134 Cs-137 Cs合計
1、5/6試験区 540 641 968 1,609
2、5/7試験区 551 586 647 1,232
3、5/8試験区 10 10 62 72
4、5/8対照区 9,293 16,796 15,019 31,815
単位:Bq/kg 検査者:株式会社同位体研究所
・対照区サンプルは、試験区から20m程度離れた隣接地から採取。
株式会社高嶋開発工学総合研究所
http://takashima.tidt.fool.jp/
2011/5/19 日韓共同記者会見 配布資料
http://www.tidt.jp/pdf/110519kisya-siryo.pdf
https://www.lifestyle.co.jp/2011/06/post_517.html
|