御柱祭
投稿日:2010年03月26日 15:05
御柱について信州・諏訪大社では七年に一度の寅と申の年に宝殿を新築し、
社殿の四隅にあるモミの大木を建て替える祭りを行います。この祭りを「式
年造営御柱大祭」、通称「御柱祭」と呼び、諏訪地方の6市町村21万人の氏
子がこぞって参加する天下の大祭です。
諏訪大社は上社と下社に分かれ、諏訪市に上社本宮、茅野市に上社前宮が
あり、下諏訪町に下社春宮と下社秋宮があります。祭神として建御名方神と
八坂刀売神を祀り、東国第一の軍神として坂上田村麻呂や源頼朝、武田信玄、
徳川家康らの崇敬を集めました。現在では全国に1万社以上の分社があると
いわれています。
御柱祭がいつから行われているのか定かではありませんが、室町時代の
『諏方大明神画詞』という記録に、平安初期の桓武天皇(781?806)の時代
に「寅・申の干支に当社造営あり」とあるのが最初の記録で、起源はさらに
遡るともいわれています。
祭りでは、長さ約17m、直径1m余り、重さ10トンを超える巨木を山から
切り出し、人力のみで各神社までの道中を曳いて、最後に社殿を囲むように
四隅に建てます。柱を山から里へと曳き出す「山出し」が4月に、神社まで
の道中を曳き、御柱を各社殿四隅に建てる「里曳き」が5月に、上社・下社
それぞれで行われます。
諏訪の人々は氏子として全精力を注いで16本(4社×4本)の柱を地区ご
とに担当するのです。秋には諏訪地方の各地区にある神社(小宮)でも御柱
祭が行われるため、一年を通して盛り上がります。
■上社御柱祭
・山出し【木落し・川越し】
2010年4月2日(金)・3日(土)・4日(日)
綱置場に置かれた8本の御柱は茅野市宮川にある御柱屋敷まで11.9kmの道
程を氏子らにより曳行される。道中、難所の木落し、川越しがある。
・里曳き【建御柱】
2010年5月2日(日)・3日(月祝)・4日(火祝)
御柱屋敷から前宮まで約1km、本宮まで2.3kmと山出しと比べて曳行距離
は短くなり、街道沿いは観衆で埋め尽くされる。本宮、前宮の境内に曳き
つけられた各4本の柱は、社殿の四隅に建てられる。
・宝殿遷座祭 2010年6月15日(火)
本宮に東西二棟ある宝殿を御柱年ごとに交互に建て替え、新しい宝殿へ御
霊代(みたましろ)や剣などの神宝を移す行事。
■下社御柱祭
・山出し【木落し】
2010年4月9日(金)・10日(土)・11日(日)
曳行は注連掛(しめかけ)まで4.7km。道中、萩倉地区を過ぎた地点で最
大難所、木落し坂にぶつかる。
・宝殿遷座祭 2010年5月7日(金)
里曳きの前日の夜、春宮で執り行われる。明かりを消した中で神職が御霊
代を遷座する。
・里曳き【建御柱】
2010年5月8日(土)・9日(日)・10日(月)
曳行は注連掛(しめかけ)から春宮が1.7km、秋宮までが3.1km。道中の下
諏訪町内は騎馬行列や長持ちなどで賑わう。春宮、秋宮の社殿四隅に4本
の御柱が建てられフィナーレとなる。
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https://www.lifestyle.co.jp/2010/03/post_400.html
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