タンクレストイレ
投稿日:2010年03月19日 09:00
便器の後方に洗浄水を溜めることができるタンクレストイレが普及してい
ます。通常のタンクがありませんから、トイレがすっきりして室内を広く使
えます。地球環境への配慮をPRして節水能力を高め、手入れのし易さなど
快適な使い心地を追求したタイプの商品が増えています。一般に6?以下を
節水型トイレと呼び、汚物を運ぶために最低限必要な水量は5?前後が洗浄
水量の限界といわれています。環境意識の高まりを背景に節水型トイレの出
荷台数は増加傾向にあり、2009年は60%を超えています。
TOTOの「ネオレスハイブリット」は「大」の洗浄水量が4.8?と国内最小
の水量です。少ない水量で洗浄できるように便器ボウルの形状を改良しただ
けでなく、内蔵してあるセンサーで設置場所の水圧に応じて洗浄水を流す時
間を調整する機能もあります。「小」が4?で男性の小用や掃除用には
「eco小」ボタンがあって水量は3.8?です。1年間の使用水量は従来便
器(水量13?)に比べて68%削減できます。
温水洗浄便座は大きい水の玉と小さい水の玉を組み合わせて放水しますの
で、少ない水量でも力強く快適な洗浄ができます。側面のレバー操作で便座
が持ち上がる機能もついていて、便器との間が簡単に掃除できるなど、手入
れのための工夫が凝らされています。便座と蓋の両方に断熱材を内蔵したタ
イプは約30%の節電になります。
INAXの「サティス」はきれいがコンセプトで、汚れが入り込みやすい便座
の側面や裏の継ぎ目をなくし、掃除の際はリモコンのボタンを押すと便座が
持ち上がります。洗浄水量は「大」が5?、「小」が4?で、使用するとき
だけ温める暖房便座と省エネ温水シャワー付きタイプは年間の電気代と水道
代の合計が4人家族の場合、従来便器と比べて2万円弱節約できる計算にな
ります。
トイレの購入で重視するところは掃除、手入れのし易さが約60%と最も高
く、2位の温水洗浄便座は37%、3位の節水性の35%を大きく上回っていま
す。節水は重視したいのですが、日々の手入れは簡単に済ませたいという考
えの方が多いようです。一日に何度もお世話になるトイレですから選択の際
は機能と価格、使用スタイルをじっくり選別しましょう。
https://www.lifestyle.co.jp/2010/03/post_399.html
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