「住まいの防犯対策」4
投稿日:2009年10月21日 09:00
今回は建物本体についてです。不在確認をどのようにするか。泥棒アンケ
ートでは、1番目に「インターホーンを鳴らして確認する」、2番目に「人
の動きがないか様子を見る」、その他に「石を投げる」、「電話をかける」、
「新聞や郵便のたまり具合を確認する」と続きます。他に「夜遅くまで干し
物がある」、「深夜になるまで明かりが点かない」、「雨が降ってきても洗
濯物を干し放し」なども留守を確認する要素になります。
次にどれだけ時間が掛かったら入るのを諦めるかを聞いたところ、「2分
以内」が17%、「2?5分」が51%、「5?10分」が23%、残りが「10分以
上」とあります。よく5分以上開かなければ諦めるといいますが、アンケー
トの通り2/3の泥棒が5分以内で開かなければ諦めることになります。言い
換えれば5分以上居られる場所を作ってしまえば泥棒は諦めないことになり
ます。
また、侵入の手口で何処から入るのか。1番目に「居間の窓から」が55%、
「玄関のドアと浴室・台所の窓」がそれぞれ15%くらいで「勝手口」、「ベ
ランダ」と続きます。次にどのような手口を使うかという質問に1番目が「
ガラスを割る(破る)」が70%以上で圧倒的です。続いて「無施錠」、「ド
ア破り」が続きます。戸建てのピッキングは極稀なケースです。注意するこ
とは忍び込みの2/3が無施錠で侵入しています。家に居るから施錠しなくて
も大丈夫という意識は非常に危険です。必ず、施錠してください。
まずは、侵入するのに5分以上掛かるよう工夫することです。前回の泥棒
アンケートの結果では、1番目に「クレセントを空ければ入りやすい家」で
したが、どのお住まいにもクレセントは付いているものです。どうすればサ
ッシを開けられないようにするかですが、手口はガラスを割るのですから割
れないようにすることです。防犯ガラスは思いっきりハンマーで叩いてもい
きなりは割れにくいようになっています。
NBDesign 防犯設備士&一級建築士 杉山克秀
https://www.lifestyle.co.jp/2009/10/post_354.html
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