健康・医療・福祉の未来像を求めて「コ・メディカル産業展2009」
投稿日:2009年08月04日 09:00
健康は自己責任という時代を迎え、病気にならないための「予防医学」、
病気の発症を抑える「未病学」、西洋医療と補完・代替医療による「統合医
療」への関心が高まっています。
地域医療の受け皿となる薬局・薬店、ドラッグトアでは、個人の健康管理
をサポートし、正しい知識と情報を生活者に提供する「健康情報発信基地」
としての役割が期待されています。
また、最近では健康食品・療養ケア商品の宅配サービス、24時間健康相談、
郵送による検診サービス、がん・糖尿病・アレルギーなどの患者会に向けた
通信販売サービスが登場するなど、新たな市場を形成しています。
こうしたヘルスケア分野を医師とともに支えるのが薬剤師・栄養士などの
コ・メディカルスタッフであり、医療周辺サービスです。『コ・メディカル
産業展2009』はヘルスケア分野の展示とセミナーによるビジネスベースのト
レードショウです。
イベント内容は健康・医療・福祉分野の各種セミナー・シンポジウム、企
業展示ブース(健康食品、サプリメント、治療・介護食品、アンチエイジン
グ、ドクターコスメ)、薬局・薬店組合・団体、がん・糖尿病・アレルギー
等の患者会、医療機関の特設ブースがあります。
■薬局・薬店、薬系小売組合・共同仕入機構
薬価の引き下げ、調剤報酬の低下、一部医薬品の自由販売など医薬品だけ
では経営できない時代を迎え、新たな経営の柱として注目されているのが健
康食品、健康関連商品です。また、ドラッグストアにおいても競合店との差
別化のため、コンサルティング販売に力を入れる店舗が増えてきています。
組合・ボランタリーチェーンでは商品を共同仕入するだけでなく、販売のた
めの勉強会に力を入れています。
■がん・糖尿・アレルギー等患者会、患者団体
患者の生活の質的向上を目指し、アドバイスと情報提供を行っています。
がんや糖尿病、アレルギー、リウマチなどの難病や長期間の治療が必要な疾
病が中心で、病院単位から全国組織まであり、患者会を対象とした通信販売、
宅配などのサービスを行う企業も参入しています。
■病院・クリニック
代替医療と西洋医学とを有効に組み合せた「統合医療」を提唱する動きが
生まれています。西洋医学を基盤に置きながら、サプリメント、アロマテラ
ピー、カイロプラティック、温泉療法、音楽療法等を導入する医療機関が増
えています。また、混合診療原則解禁など、保険診療と併用した予防医療導
入の可能性が開けてきました。
https://www.lifestyle.co.jp/2009/08/2009_6.html
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