「住まいの防犯対策」2
投稿日:2009年07月29日 09:00
市街地は人が多くて人目につきやすいと思われがちですが、アパートに住
んでいても案外隣の人がどんな人か知らないなんてことがあります。実は私
も仕事で大阪に住んでいたとき、2年間で隣の人と会ったのはわずか2回だ
けです。人目についているように思っていても、相手は気がついていないの
です。また、大勢の中に紛れ込んでしまうと、もうほとんど分かりません。
新興住宅地は住宅ローンで共稼ぎ夫婦が多く、朝、家族が出かけると家は
留守になってしまい、地域全体でも人影が少なくなります。又、住宅地の通
過車両も少ないことから、空き巣犯には人目がつきにくい格好の地域になり
ます。駅の近くも市街地に似ていて騒音が多く、少しぐらいの音がしても誰
も気にしません。又、見知らぬ人が歩いていても誰も不審者とは思いません。
幹線道路の沿線地域も同じような状況ですから、窃盗犯が犯行に車を利用
した場合、幹線道路に入って数キロ走ってしまえば容易に逃げられてしまい
ます。道路が汚かったり、落書きが多かったりすると地域の人の関心も薄く
なってしまい軽犯罪が起こりやすくなります。
窃盗犯罪は、就寝後1時間ぐらい経ってから行われます。コンビニには夜
遅くでもいろいろな人が出入りしていますから誰も不審者とは思いません。
また、夜中に車の中で飲食をしている人も誰も不審者とは思いません。深夜
の就寝後にドロボウに入ったり、事務所荒らしをする人はこのような場所で
待機しています。深夜営業のレンタルビデオ店やスーパーマーケットも待機
場所になります。
住まいの廻りの環境がどのようなところなのかが判れば意識も変わってき
ます。私の住んでいる近隣は、新興住宅地で幹線道路があり、警察、交番が
近くにないところです。又、この地域はすぐ西側に大きな一級河川があり、
川の向こうは警察の管轄が変わるところなので、地域の環境からすると危な
いように思われますが犯罪はかなり少ないです。この地域に犯罪が少ない理
由は、防犯を意識して防犯活動を積極的に行うリーダーがいるからです。防
犯活動は活発に行われていて、子どもの防犯についても意識が高いと犯罪は
少なくなります。
NBDesign 防犯設備士&一級建築士 杉山克秀
https://www.lifestyle.co.jp/2009/07/post_338.html
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