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2009年「八ヶ岳薪能」
投稿日:2009年07月17日 09:00
全国200ヵ所以上で行われ、今や夏の風物詩としてすっかり定着した観の
ある薪能。漆黒の闇に燃えるかがり火の炎が、演者と舞台をほのかに照らし、
見る者を幽玄の世界へと誘います。
身曾岐神社で毎年8月3日に行われる「八ヶ岳薪能」は、八ヶ岳山麓とい
う大自然と、神池に浮かんだ舞台群という絶妙のロケーションによって、地
元の愛好家のみならず全国的にその名が知れ渡っています。そもそもこの八
ヶ岳薪能は、身曾岐神社の大祭前夜の宵宮として行われ、神様にご奉納する
お神楽としての意味を持ちます。
そのため演能に先立つ舞台浄め祓い式が独特の形式で行われるのも、大き
な見どころです。当日は、日が落ちると共に神職による「篝火点火の儀」が
行われ、迫りくる宵闇の中、神火が明々と映えわたり、それを映す水鏡とい
う幻想的な雰囲気が醸し出されます。薪能ならではの自然と舞台が一体とな
った荘厳さと、日本の精神伝統文化の奥深さが十分に満喫できます。
https://www.lifestyle.co.jp/2009/07/2009_3.html
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