太陽光発電
投稿日:2008年12月19日 09:00
地球温暖化防止のCO2削減や原油高を背景に太陽光発電に注目が集まって
います。太陽光発電システムの特徴は、昼間は発電した電力のうち使わない
分を電力会社に売却できることです。電力会社から購入する電力量も減り、
光熱費を安くすることができます。
調査によると、自宅への設置に前向きな人の割合は約65%に達しています
が、実際に設置している人は1.5%程度で、普及への壁はやはり価格にあり
ます。現在の価格は一戸あたり平均約230万円(工事費含)で、9割の方が
高いと感じています。仮に補助金などでの支援で100万?150万円まで下がる
と、積極派の25%が設置に前向きになるそうです。
設置費用に対して元が取れるかどうかですが、平均的な出力3.4??のシ
ステムを設置し、稼働率を12%と想定すると平均的な年間発電量は約3500?
?時になります。電気料金を1??時=23円に換算すると約8万円で、設置
費用を回収するには単純計算で29年かかってしまいます。これは現在の製品
寿命とほぼ同じ年数になってしまいます。
仮に設置費用が半分の110万円程度に下がれば、回収年数は14年になりま
すので採算が取れる計算になります。実際にシステムを設置した家庭では、
節電により消費電力量を減らして売電量を増やす傾向が見られるので、短期
間で元を取るケースが多いようです。
メーカーはシャープ、三洋電機、京セラ、三菱電機などの製品があります。
但し、システムの太陽電池パネル部分の寿命は長いのですが、直流電力を交
流電力に切り替えるインバータ装置は電化製品と同様に設計寿命は10年程で
すから、一般的なメーカー保証は10年です。システムを長く使うにはインバ
ータの交換費用が30万円ほどかかる点を考慮する必要があります。
また、設置場所の日当たりは重要で、屋根の方位や角度、日照時間によっ
ても発電量が左右されます。自治体などで補助金や支援制度を設けていると
ころもありますので検討されている方は、問い合わせをしてみてはいかがで
しょうか。
https://www.lifestyle.co.jp/2008/12/post_284.html
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