グループホーム

ライフスタイル総合研究所



 グループホーム

投稿日:2008年09月22日 09:00

 グループホームは、病気や障害などで生活に支障のある人が、少人数で1
つのグループになって一般住宅のような施設で援助を受けながら社会生活を
送る施設です。一般的には、認知症高齢者を対象とした施設を指すことが多
いのですが、学習障害や嚥下困難などの様々な障害に対応した施設もありま
す。専門の介護者であるヘルパーのケアを受けながら、家庭的な雰囲気の中
で、1日を通して食事と団らんを行う集団生活型の介護施設で、老人ホーム
等の福祉施設というよりも共同生活を送りながら介護も受けられる家といっ
た方が適切です。

 グループホームでは5人から9人の認知症の人が1ユニット(単位)とな
って、介護スタッフと共に暮らします。従来型の大型施設と違って、入居者
同士や職員同士が顔なじみの関係をつくりながら生活をしますから、自宅で
はない在宅とも表現されます。

 厚生労働省の規定により、グループホームの昼間は入居者3人に職員1人
の配置が義務付けられています。費用の方は、全国平均で入居者1人あたり
月11万円ほどです。東京など都市部では、地価が高いので15万円?20万円く
らいが相場になっています。他の高齢者向けの介護施設では、特別養護老人
ホームの相部屋で月8.2万円、個室の他に共用の居間があるタイプで月12.8
万円ほどです。有料老人ホームは月19万円ほどが平均で、入居時に数千万か
かる施設もあります。

 グループホームの魅力は、一人にひとつの居室が与えられることです。少
人数のため認知症高齢者同士でもゆっくり時間をかけることで気心のしれた
友人同士のようになることも可能です。また、ヘルパー一人一人と向き合っ
た介護により信頼関係を築き上げていくことができます。

 介護施設というよりも、生活者にとってくつろげる空間であり、信頼でき
る相手のいるもう一つの我が家となりうる可能性も大きな利点です。日本で
は1990年代から開設されるようになり、2000年の介護保険施工前では280箇
所程でしたが、2005年には7500箇所に増えています。しかし、160万人と推
定される認知症高齢者に対しては圧倒的に不足しているのが現状です。



https://www.lifestyle.co.jp/2008/09/post_271.html
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