暮らしのマーク
投稿日:2008年07月16日 09:35
食品や家電製品、おもちゃに文房具など身近な商品に様々なマークが付けられています。マークが付いていることを見過ごすことも多いと思いますが、一定の基準を満たしている表示だったり、賠償制度が備わっていたりなどの意味があります。「暮らしの中の表示とマーク かしこい消費生活便利帳」に掲載されているものだけでも約200種類あります。
最近登場したマークとしては「CPマーク」があります。これはCrime(犯罪)とPrevention(防止)の頭文字を組み合わせたマークでドアやガラス、錠、サッシなど防犯性能が高いものに付けられています。このマークの取得基準のひとつは、約7割の侵入強盗が犯行をあきらめるとされる「5分間の防犯性能」を満たす性能試験に合格した製品に表示されます。製品の安全に関するマークとしては他に「SGマーク」があります。これは製品安全協会が定めた認定基準に適合した生活用品に表示されますが、製品の欠陥で人身事故が起きた場合には最高1億円の損害賠償制度が付いています。他におもちゃの形状や材料の安全性などの基準に合格した玩具には「STマーク」があります。
最近の傾向としては、環境配慮への関心の高まりを受けた外国生まれのマークも増えています。石油の使用を抑えた大豆インクを使っていることを示す、アメリカ大豆協会の規定による「ソイインクマーク」で、日本では家電製品のカタログなどに表示されています。また、オフィス機器の待機時などの消費電力基準を満たした製品に付く「国際エネルギースターマーク」や古紙を原料に使用している製品を識別する「グリーンマーク」、生産から廃棄までの家庭全体を通じて環境保全への配慮が認められた商品に付けられる「エコマーク」があります。
また、商品ではなく理容、クリーニング、めん類飲食店、一般飲食店の5業種を対象におのおの定める基準以上のサービス提供を行う店舗が取得できる「Sマーク」があります。氾濫気味とも思えるほどたくさんのマークがあり、認知度の低いただの飾りのようなマークもありますが、商品を選ぶときにはどんなマークが付いているか注意深く見て、商品選択の目安にしてはいかがでしょうか。
https://www.lifestyle.co.jp/2008/07/post_265.html
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