ガーデニングの注意点
投稿日:2008年05月02日 09:32
ガーデニングに最適な季節となってきましたが、マンションなどのベランダでガーデニングをする場合には注意が必要です。まず基本的には、近所の迷惑になるようなことはしないということがあげられます。特にマンションのベランダは避難経路の一部になっていますので、隣家のベランダとの境の緊急時に破れるようになっている界壁部分を、植木鉢やガーデニング用品などで塞いでしまうことは厳禁です。また、避難用ハッチの上に物を置いたりすることも禁物です。
ベランダガーデニングでは、植木鉢などが階下に落下したりしないよう置き方にも注意が必要です。強風や何かのショックで物が落下した場合、人身事故につながる可能性もあります。水やりの時も階下に水が落ちないようにしたり、あらかじめ水がベランダの外に飛ばない工夫も必要になります。バラやクレマチス、ゼラニウム、ペチュニアなど庭を彩る外国産の園芸品種は高温多湿の日本では病気や害虫に侵されやすくなりますので、農薬や殺虫剤の使用も注意が必要です。
家庭用の農薬で多く使われるのは有機リン化合物ですが、最近は慢性毒性が指摘され、海外では使用が禁止されている国も多くなっています。有機リン農薬中毒の主な症状は頭痛や肩こり、めまい、けん怠感などです。誰もが疲れや風邪が原因と考えてしまいがちになりますが、農薬を吸った直後に症状が出るとは限らず、1-2日してから発症することが少なくありません。農薬に使う有機リン化合物は神経や免疫、内分泌に障害をもたらしますので注意が必要です。
人体が化学物質を取り込むのは8割が肺からで、食物からは1割にも満たないとの調査結果があります。農薬を使用するにあたっては、注意事項を良く読んで守ることが大切です。吸入を防ぐためには、散布の際に農業用マスクの着用や長袖、長ズボンを着用して作業し、散布後は体を洗うことが望ましいようです。もう一つ大切なことは周囲への飛散に十分注意が必要なことです。戸建て住宅だけでなく、ベランダ園芸でも周囲の住戸に農薬が飛び散る危険がありますので、近隣の家の窓が開いていたり、洗濯物が干してあるときや風があるときは、散布を避ける配慮が必要でしょう。
https://www.lifestyle.co.jp/2008/05/post_259.html
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