統合医療展2008
投稿日:2008年02月29日 09:38
CMPジャパンと日本健康科学学会は、統合医療展記念シンポジウムとして、「快適空間のための健康科学?未来のクリニックづくりと診察空間」をテーマにした合同シンポジウムを開催します。3月15日は東京医科大学病院臨床講堂を会場に開催、3月18、19日はパシフィコ横浜の展示会場及びアネックスホールで開催します。
2005年4月、日本内科学会で診断基準が発表されて以来、巷間への普及・浸透度を高めてきたメタボリックシンドロームの概念。2008年に変更される健診制度では、健保組合、国保などの保険者に健診・保健指導の実施が義務づけられ、厚労省では中長期的医療費削減策として「平成24年と平成20年度を比較して、糖尿病等の生活習慣病予備軍を25%減少させる」ことを打ち出しました。
メタボリック症候群に特化したこの施策は国のコントロールから離れて保険者に委ねられ、さらに民間のメディカル・ヘルスケア系企業へと波及し、次々とビジネスチャンス・ビジネスモデルが生み出されていくことになります。
最近は美容医療のニーズが高まっていて、米国では1兆5000億円市場を形成していますが、日本の市場規模はまだ2000億円程度です。潜在ニーズが大きく、中高年層の若返り志向を具現するサービスとして成長曲線をたどっていくことが予想されます。2005年9月の厚労省通知により、保険診療と併用しやすくなったことも医療提供サイドにとっては追い風となっています。
「客単価が高くクレームも多い美容医療」において、クレーム軽減につながるサービスを提供することでメーカーはその存在価値を強く打ち出せます。美容医療は「サービス色の濃い医療」であり、アフターケアやアメニティなど治療サポート分野においてより大きなニーズが存在していると言えます。
■医療実践セミナー
・「特定保健指導」と「統合医療」今後の形
久保明(高輪メディカルクリニック院長)
4月からスタートする特定保健指導。国民の健康維持・疾病予防に寄与し、医療費高騰を抑制するという理想を真に実現するには、医師、管理栄養士、保健師、健康指導士らの指導者が、各専門を活かしながら、相互連携を図り、予防を軸とした新しい医療の形を創っていく必要があります。
「健康寿命ドック」「サプリメントドック」など独自の医療システムを構築し、現在、特定健診・保健指導に対応する保健指導担当者の養成講座開設に取り組む同氏が、今後、保健指導現場で求められていくスキルを検証するとともに、特定健診・保健指導から波及するメディカルビジネスを展望します。
・快適空間のための健康科学と診療空間
日本健康科学学会・CMP合同シンポジウム
医業経営は大きな転換期を迎えています。メタボ対策としての予防医療。団塊世代をターゲットとした抗加齢・美容医療。医療コンサルタント、インテリアデザイナーらの専門家が、新たな医療サービスを提供するための診療空間・レイアウトの演出法についてディスカッションし、具体策を提案します。
・分子正常化医学の疾患別サプリメント療法
森重福美(森重医院院長)
米国ライナス・ポーリング科学医学研究所の特別研究員である森重医師が、50年にわたる基礎医学の研究を踏まえて実践してきたサプリメント療法の中から、線維筋痛症などの難治性疾患に対するビタミンC、核酸、アルギニンなどの栄養療法を紹介します。東京地裁で「法的根拠がない」と示された混合診療禁止の問題についても言及します。
・デトックス医療の可能性
大森隆史(銀座S大森クリニック院長)
大森氏のデトックス療法の基本プロトコルは、脳と腸のケア「体内の重金属除去により脳内のドーパミンとセロトニンのバランスを整え、アンモニアやカンジタ菌などを除去することにより腸内環境の改善を図って、患者のQOLを高めていくこと」にあります。同療法により、自閉症、うつ病、認知症、パーキンソン治療などで挙げてきた実績を報告するとともに、外科・内科・歯科領域とのコラボレーション事例についても言及します。
・免疫に作用する機能性食品の臨床応用
和合治久(埼玉医科大学健康医療科学科教授)
ヒトのもつ生体防御装置といえる免疫系統の研究を続ける和合氏。音楽療法を臨床導入し、その効果を確認したことで知られる同氏だが、免疫系疾患に有用な機能性食品研究を行い、レンコンの抽出物と乳酸菌の複合物質が花粉症に80%、慢性便秘症に90%の改善効果が見られることを、5年間の長期試験のすえ見出した。機能性食品研究と臨床応用への可能性を展望します。
「統合医療展2008」展示会への無料招待券
http://www.togo-iryo.jp/visit/index.html
「統合医療展2008」第4回
日 時:2008年3月18日(火曜日)・19日(水曜日) 10:00-17:00
会 場:パシフィコ横浜 展示ホールD&アネックスホール
入場料:3,000円(税込)※事前登録者無料
主 催:CMPジャパン
http://www.togo-iryo.jp/index.html
https://www.lifestyle.co.jp/2008/02/post_249.html
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