アーバン菜園
投稿日:2007年09月20日 09:32
都市部の遊休スペースを利用した都市型農園が相次いで登場しています。身近なところで採れた新鮮なものを食べたり、土いじりがしたいといった都市生活者の要望が増えたせいか、鉄道会社が駅前で貸し菜園を展開したり、ショッピングセンターやビルの屋上に畑や田んぼを作ったりとコンクリートに囲まれた都会で野菜やお米作りなど新たなサービスの取組が起きています。
小田急線の成城学園前駅に隣接する「アグリス成城」は、騒音対策で地下線路にフタをしてできたた遊休スペースを活用しています。荷重制限により駐車場にはできないので、軽量土壌を入れて約5000?を300区画に区切り、駅から1分という好立地の家庭菜園にしています。
約6?の区画で年会費は13万6500円と近所の市民菜園に比べて随分高価ですが、クラブハウスにはシャワー室やパウダールーム、休憩室が完備されています。スコップや長靴などの貸し出しは海外ブランド品で、常駐スタッフが栽培に関するアドバイスや指導もしてくれるなど、施設、サービスが充実しています。会員は30?40歳代のファミリー層を中心に、近隣住民だけでなく新宿など都心から電車で通ってくる会員もいます。現在300区画のうち80数区画が埋まっています。
2006年11月にオープンした千葉県柏市のショッピングセンター「ららぽーと柏の葉」の屋上には90?四方のプランターが約70個あります。会員制のクラブが月2回、有機無農薬野菜を育てる講座を開くなど、屋上農園そのものの利益を追求することよりもファミリー層の集客を主な狙いにしています。
商業施設の屋上農園は2003年開業の大阪市のなんばパークスが先駆けで、2階?9階の段丘上に広がった約10000?の屋上庭園の一角に1区画8?ほど、20区画の小さな会員制菜園を開業当初より設けています。
年間利用料は5万4000円で、常駐スタッフが水やりや除草、害虫駆除まで代行してくれますので、オープン以来応募者が多く、抽選倍率が上がって施設のイメージ向上に繋がっています。今後はヒートアイランド対策も兼ねて、マンションの屋上にもアーバン菜園が広がっていきそうです。
https://www.lifestyle.co.jp/2007/09/post_228.html
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