サプリメント
投稿日:2007年06月15日 09:38
現代の食生活は朝食抜きやコンビニ弁当、ハンバーガーやインスタントラーメンなどが増えたせいか、栄養のバランスが崩れています。食べ過ぎはもちろんですが、ダイエットと称してきちんとした食生活をおくらないことも問題です。
この栄養のアンバランスを補うためにサプリメントをとる人が増えています。しかし、過剰に摂りすぎると、人によっては吐き気や下痢、頻尿などの症状が起こります。例えば、頻尿や下痢の原因がビタミンCの採り過ぎで起きる場合があります。ビタミンCは水溶性でたくさん摂っても尿として排出され、害はあまりないと言われていました。
しかし、英国の食品基準庁のサプリメントの安全基準では、1日1000以上のビタミンCの摂取は腹部の痛みと下痢を引き起こす原因になりうるとしています。1000のビタミンCはレモンに換算すると約1?分に相当しますので、普段の食事でこれだけの量を摂取することはまずあり得ません。しかし500入りの錠剤だとわずか2粒で摂取できてしまいます。
過剰摂取が健康上の害になりうるビタミン類としてはAやB6、D、Eがあります。ビタミンは野菜に多く含まれていると思われがちですが、Aはレバーやウナギに多く含まれています。野菜不足でビタミンAが足りないと思いこんで更に錠剤で補うと一気に摂取量が増えてしまいます。
一般に料理のかば焼きでビタミンAを摂っている場合、1日当たりの目安を大きく上回ってもいったんは肝臓に蓄えられるため、血液中の量はほぼ一定に保たれるように調節が働きますので問題はありません。しかし、サプリメントだと満腹感が無いので、摂取量の自覚のないまま習慣化してしまう危険性があります。過剰摂取が恒常化すると、下痢や皮膚の硬化と剥離などの起きる可能性があります。
海草類に含まれるヨウ素も古来の食生活になじんだ普通の摂取量なら問題ありませんが、過剰摂取すると、甲状腺障害などの症状が出る場合もあります。また、ブームの大豆イソフラボンも乳ガンや骨粗鬆症に効果があると言われていますが、錠剤などを過剰摂取するとホルモンのバランスが崩れることも考えられます。
カルシウムも摂取しすぎると脱力感や食欲不振、腎臓や尿路の結石、カリウムは低血圧、亜鉛は貧血や発熱を起こすことがあります。ビタミンなどは1日の摂取量が少なくても、1ヶ月に必要な摂取量を1日平均にならしたものを目安としていますので、毎日必ず摂取しなくても大丈夫なようです。
過剰摂取は逆に害になり、副作用を起こすこともありますので、偏食のないバランスのとれた食事を心掛け、サプリメントはあくまでも補助食品として適量を上手に摂るようにしましょう。
https://www.lifestyle.co.jp/2007/06/post_201.html
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