ロフトの活用
投稿日:2007年03月19日 09:31
「ロフト」とは、もともと納屋や馬小屋などで干し草を蓄える2階に相当するスペースを意味するものですが、現在、日本の住宅等では屋根裏のスペースのことを主に指します。スペースの有効利用という観点から現在は多くの住宅で小屋裏を利用しています。収納に利用する場合は小屋裏収納、居室の一部として利用する場合はロフトと呼ばれます。
一般的には2階の屋根裏を子供室の一部として使うケースが多いようです。子供室を屋根の傾斜に合わせて勾配天井として、高い部分を2層としたうえで上層をロフトとして収納スペースや寝室として活用すれば、たとえ天井高が低くても共通の吹き抜け部分が開放感を与え、下層部分は広く多用途に使うことが可能になります。
2000年の建築基準法の告示や国土交通省住宅局建築指導課の通達では、小屋裏や天井裏の物置などは、天井高が1.4m以下で面積が直下階の1/2未満であれば、床面積にも階にも算入されないことになりました。また、建築基準法の法解釈の権限が自治体に委譲されていることから、自治体によっては小屋裏に上がる階段はハシゴではなくて固定階段でも良いので、居室の用途に利用することが可能なことから多用途に使われるようになってきました。
一部のハウスメーカーでは早くから法解釈を拡大して、1階と2階の間の天井裏にあたる部分に物置をおくプランを提案しているようです。一般的に1回床から2階の床までの階高は3メートル弱くらいになりますので、1.4mの約倍になります。階段を回り階段にして一回りすれば天井裏の物置、もう半回りで2階に上がれるといった感じです。
子供用のスペースだけではなく、お父さんの趣味の部屋にするなど大人のための活用法も増えています。ただし、居室の一部として利用する場合には、屋根の断熱や通風、換気、採光への配慮が必要になります。ロフトをつくる場合には、上下や南北の風通しをよくして夏でもエアコンに頼らず、自然の風で体感温度を下げることができますので、居心地が良くなるような配置を考えましょう。
https://www.lifestyle.co.jp/2007/03/post_189.html
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