建築条件付き宅地
投稿日:2006年12月20日 09:33
一戸建てを建てたいが、建売住宅では立地条件も含め、自分の好みの家がなかなか見つからないし、かといって土地だけを購入して好みの家を建てる場合、なかなか良い不動産が見つからない場合があります。最近、建築条件付きと呼ばれる宅地販売が増えています。
建売住宅とは異なり、後から建物を建てる条件付きで宅地を販売するというものです。買い主はまず土地だけを購入して、土地代金を支払った後に売り主が指定する建築業者と建物部分の設計を詰め、工事契約を結ぶことが条件となっています。一定期間内に工事契約が交わせなければ、土地の売買契約を白紙に戻せ、売り主は手付け金を含め土地代金などを返還します。
メリットとしては設計の段階から関与できるので、買い主の好みが反映しやすいとされています。一方で売り主側は建売住宅にして売れなかった場合の損失を避けられることもあり、双方のニーズが一致することから、ここ数年契約が増加しています。価格が魅力的と思える宅地の販売広告の多くは、建築条件付きとなっている場合が多くなってきています。
しかし、一方でトラブルも増加傾向にあるようです。売り主側が契約後でも予算や希望に応じて変更できるからと「参考プラン」の設計図で同時契約を求めることが多くあります。そうした場合、自分の希望にあった設計プランにならなかったり、建築費用の仲介料が必要と不当請求される恐れがあったりします。同時契約の場合、設計段階で不満があっても、土地売買契約を白紙にできず、建築条件付きの良さが活かせなくなってしまいます。建築条件付きはあくまでも土地取引と認識し、同時契約は避けましょう。
高価な買い物ですから、土地売買契約後に建築工事契約を締結するべき期限はどうなっているかの確認と建築条件が成立しない場合には土地売買は解除され、金銭は手数料も含めてすぐに返還されること。また、建物の参考プランを採用するかしないかは買い主の自由な判断で出来ることや参考プランの価格が明示されているかなどをきちんと確認してから契約するようにしましょう。
https://www.lifestyle.co.jp/2006/12/post_176.html
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