携帯の時代
投稿日:2006年11月20日 09:24
先日始まったMNP(Mobile Number Portability)が象徴する携帯HPの現状と未来について
ホームページ制作業界では、携帯サイト(ホームページ)が熱く盛り上がっています。携帯サイトと言えば、各々の「公式サイト」が掲載するリンクがアクセスの唯一の手段でしかありませんでしたが、各携帯電話会社はその公式サイトに検索窓を試験的に実装しています。今後、ソフトバンクが専用ボタンを付けたことなどから、検索市場は一気に拡張すると思われます。つまり、勝手サイト(ネットユーザーが勝手に作ったサイトという意味)に於いても露出する機会が増えるであろうと予測されています。
インターネットがPCで普及し始めたころの現象と似ているという予測を立てる者もいますが、その市場規模はホームページ制作業者であってもびっくりするような数値が横たわっています。ガールズウォーカーという女性をターゲットにしたポータルサイトがありますが、このサイト1日のページビューがなんと5500万PVもあるのです。ユニークユーザー数は900万人というスケールです。
また、ゆめみという会社は携帯シュッピングサイト「ガールズショッピング」の月の売上げは1億という数字を弾き出しています。もちろん、最近のモバイル系のテレビCMの数の多さにもお気づきの方も多いと思いますが、サイトへの集客は、アナログ的な手法が効果を発揮しているというのが現状です。
その検索市場の中にSeaftyyという検索エンジンがあります。シーエーモバイルという業界では大手の会社が運営する広告連動型検索エンジンです。モバイル検索の普及率の悪さを広告でカバーしていますが、この検索窓、どのサイトにも設置できて、検索結果からクリックされれば掲載サイトに対して広告料が支払われるというビジネスモデルです。月間10万円程度稼ぐ掲載サイトがざらにあるという噂です。この結果からも分かるように、ユーザーは検索窓があれば、それを活用するということのようです。
他にも多数の携帯検索エンジンが存在していますが、Seaftyyほど成功している検索エンジンはないように思われます。Seaftyyは広告連動型にすることで一気に大量のサイトに露出し、アクセスの大量獲得に成功したのです。現状では、ヤフーモバイルやグーグルなどより検索回数が多いかも知れませ
ん。PCでは有名なYahoo!やgoogleなども携帯市場に於いては、後発であり、今後の動向に注目と言ったところですが、広告連動型になってから本格的にシェア争いが始まると予想されています。
また、携帯ユーザーのほとんどがコミュニケーションツールとしてしか携帯を使っていない、もしくは使いこなせていないという現状もあり、この問題も検索市場の拡大には大きな壁となっていると思われます。しかし、携帯での売上げを確保しているところは、売上げの桁が違うという話もあり、携帯市場の今後の動向が気になるところです。
https://www.lifestyle.co.jp/2006/11/post_173.html
|