疾病保険付き住宅ローン
投稿日:2006年10月23日 09:23
がん、急性心筋梗塞、脳卒中の三大疾病になれば、住宅ローンが保険で全額返済される保険と一体となった住宅ローンが相次いで登場しています。日本人の死亡原因の約6割を占めるのが、がん、急性心筋梗塞、脳卒中の三大疾病です。最近では、医療技術の進歩で必ずしも治らない病気ではなくなりましたが、治療には多額の費用がかかります。その際の生活費については、疾病手当や給付金、失業保険などの公的資金を受けることができ、治療費には保険金を充てることができます。しかし、一般の生命保険では住宅ローンの負担をなくすことはできません。
民間銀行の住宅ローンの場合、団体信用生命保険に加入している場合が多く、給付金が支払われローンが免除されるのは死亡や高度障害になった場合に限定されます。闘病生活が長引き、就労が出来ない場合にはローンの返済を続ける必要があります。
三井住友銀行では「三大疾病いずれも保証型」と「がんのみ保証型」の2種類の商品を発売しました。保険料は、いずれも保証型が店頭金利プラス0.3%、がんのみの場合はプラス0.2%となっています。三菱東京UFJ銀行では、三大疾病だけでなく高血圧性疾患、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変の4つの生活習慣病を加えた七大疾病にかかった際に返済を免除するローンを扱い始めました。この商品は保険料に見合った金利を通常の住宅ローン金利に上乗せするのではなく、5歳ごとに細かく設定した男女別、年齢別の保険料をローン返済用の預金口座から引き落とす点が特徴です。
ただし、疾病と診断されたらすぐに住宅ローンの残高がゼロになりますとPRされている商品でも、パンフレットを詳しく見ると、医師に初めて診断された日から60日以上所定の症状が続いたときや後遺症が60日以上続いたときなどといった支払い用件があったり、がんであっても種類によっては対象から除かれる場合がありますので、内容をよく確認する必要があります。病気になったらローンがゼロになると飛びつかずに、通常の住宅ローンや別途加入している医療保険など、他の金融商品も含めて0.3%の上乗せ金利コストや利便性などを考えて選択する必要がありそうです。
https://www.lifestyle.co.jp/2006/10/post_172.html
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