中古住宅流通の活性化
投稿日:2006年06月01日 14:26
私の7冊目の本が出来上りました。
昨年のリフォーム詐欺事件、アスベスト問題、構造計算偽造事件などの問題解決のため、原稿依頼を週刊住宅新聞社から請けまして執筆したものです。
私は30余年の現場体験から、適正価格と適正施工について具体的に書いてしまい、一部の業者の方から中傷されたこともありました。
しかし21世紀に入って消費者の対応は変ってきました。ご存知の方がおられるかと思いますが、外断熱工法で一躍有名になった業者の方が全国に業者の会を作りました。その会の方が消費者から訴えられました。更に消費者の方は、その会の方の不誠実な対応に怒って実名(会社名、代表者名)で本を書いて出版しました。詳しいことは別の機会に述べさせて頂きますが、もういい加減な仕事で消費者を騙せる時代ではなくなったということです。適正価格と適正施工の業者のみが生き残る時代となったのです。
私の7冊目の本は、消費者は勿論のこと、行政の方にも読んで頂きたいと思っております。併せて5冊目と6冊目を読んで頂けると住宅リフォームの要点が理解できます。
2004年度出版の「だまされないリフォームと値段の秘密」はリフォーム箇所ごとの適正価格を書きました。2005年度出版の「家の寿命はリフォームの良し悪しで決まる」はリフォーム箇所ごとの適正施工を書きました。そして今回の2006年度出版の「リフォーム悪質業者の見分け方」は外見ではなく「心」と「技」のある業者を選ぶ秘訣のリフォーム総集編として書き上げました。
そして、これからの日本は欧米並みに中古住宅の流通が活性化すること。
中古住宅を扱う不動産業者の方は耐震性能について、説明の義務が出てきたことなども書きました。
これからは中古住宅を取り扱う不動産業者の方も、他社との差別化により業績向上のためにも、中古住宅の構造と「耐震性能」について勉強しなければなりません。とくに宅建主任者に必要なことです。何故なら国・行政の中古住宅に対する対応が変ってきたからです。それは「中古住宅は築年代で価値を見るのではなく、築100年の住宅でも、構造・耐震性能があれば国の融資や減税の対象として新築並みの扱いを受ける」という法制化が始まりました。
今回の執筆に当たっては、国・行政には現場の声として提言を致しました。
又、消費者には賢くなって頂きたく辛口で苦言を呈しました。
これらの提言によって、資源と環境の保護から国・地球が救われることを願っています。又、行政と消費者が無駄のないリフォームを推進することによって大きな節約になります。草の根運動ではありませんが、1人でも多くの人に理解して頂きたいと思い執筆致しました。
住宅リフォーム学院 山川 義光
http://www.e-reforming.com/
新刊 プロが教える「リフォーム悪質業者の見分け方」
著者 山川 義光
発行 週刊住宅新聞社
定価 ¥1,575(消費税込み)
https://www.lifestyle.co.jp/2006/06/post_58.html
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