通信利用動向調査
投稿日:2006年06月01日 14:32
インターネットを利用する人のうち、携帯電話やPHSなどの移動端末で利用する人が、昨年末の時点で前年比1,000万人以上増えて7,000万人近くに達し、パソコンでのインターネット利用者を初めて逆転したことが、総務省のまとめで分かりました。また、インターネット利用者も全体で8,000万人を超え、人口普及率は66.8%に達しました。
総務省が毎年行っている「通信利用動向調査」で明らかになったもので、2004年末の時点では、PC利用者が6,416万人、移動端末利用者が5,825 万人でしたが、移動端末利用者が大きく伸び、2005年末ではPC利用者6,601万人、移動端末利用者6,923万人と逆転しました。移動端末利用者の過半数となる4,862万人がPCと移動端末を併用していました。
インターネット利用人口全体も、前年比で581万人増加し、初めて8,000万人を突破する8,529万人に達し、普及率は4.5ポイント増となる66.8%になりました。前回調査よりも普及率は上昇していて、移動端末利用者の増加が牽引した模様です。
すべての年齢層で、前回調査よりもインターネット利用率は増加しており、特に60歳代後半の伸びが顕著でしたが、それでも60歳以上の人の利用率とそれ以下の人の利用率との開きは依然大きいままです。男女別でも、初めて女性が利用率7割を突破しましたが、まだ男性とは9ポイント程度の開きが残ります。また、都市の規模別、世帯年収別で見てもまだ差があり、デジタルデバイドは残されたままのようです。
インターネットの利用目的を聞いたところ、連絡・情報交換は携帯電話利用者が7割近くで突出していて、さらに音楽をダウンロードして聞いている人が、PC利用者の 16.3%に対し26.2%と10ポイント近く差をつけました。逆にニュース・天気予報、商品・サービス・企業・店舗などの情報入手、物品・サービスの購入・取引はPC利用者が圧倒的に多く、それぞれの特性を生かした利用目的がうかがわれました。
https://www.lifestyle.co.jp/2006/06/post_146.html
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