高齢者向け住宅

ライフスタイル総合研究所



 高齢者向け住宅

投稿日:2006年05月31日 13:04

 今は元気だが将来弱ってきたらどうしよう。子供がいなかったり、いても頼れないと不安を抱いている高齢者も多いと思います。そんな高齢者向けの住まいが徐々に充実してきました。従来の病院や施設とはひと味違って、家以上施設未満が特徴です。

 国土交通省が、近年整備を促している高齢者向けの優良賃貸住宅(高優賃)と呼ばれるものがあります。例えば川崎駅から徒歩で15分ほどの川崎市住宅供給公社が建てた11階建ての高齢者向け賃貸住宅が該当します。1階から4階は病院などで、5階から上にバリアフリー住宅55戸があります。バリアフリー設計や緊急時対応など一定の基準を満たせば、国と自治体が建設費と入居者の家賃を補助する仕組みになっています。

 このタイプの住宅は、食事や清掃などの身の回りのことは自分でやるのが基本です。将来介護が必要になったときには、自分で個別に近隣の介護サービス会社と契約します。従来の有料老人ホームのように、上げ膳据え膳といったサービスはありません。しかし、高齢者向けの有料賃貸住宅でも介護を求める声が高まっているのを受けて、国土交通省では「高齢者専用住宅制度」の対象住宅を認定し始めました。入居者は有料老人ホームと同様の介護サービスを住宅内で受けられる見通しです。

 公的な家賃補助がある施設としては、ケアハウスもあります。食事、共同風呂のほか、スタッフによる見守りや生活相談機能が付きます。入居対象者は、自立はできるが、自分でやるには家事が少し厳しくなってきたという人が対象となります。

 グループリビングといって自立生活を志す少人数が、バリアフリー住宅に協同で暮らす形態もあります。食事や清掃、介護、医療などの各種サービスは、必要に応じて自ら手配します。たとえば朝食は各自で作るが昼食と夕食は地元の業者に頼むとか、共用部分の清掃は外部に委託したり、医療機関とのネットワークなど必要に応じて対応する方式です。日本では現在40カ所ほどあるようです。

高齢者の為の住宅が今後益々充実し、選択技がもっと広がっていってほしいと思います。



https://www.lifestyle.co.jp/2006/05/post_134.html
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