有害汚染土壌浄化
投稿日:2005年06月22日 14:51
21世紀に生きる現在、日本の国土は20世紀の成長経済の遺物として有害汚染物質による土壌汚染が各地で問題化しています。その浄化対策にはいろいろな工法が開発されていますが、どの工法も価格面と浄化結果等について確かな満足感を得られる工法がなかなかありません。今回ご紹介する浄化工法は原位置浄化での完全分解であり、固化や封じ込めではなく、土壌の入替えや排出もありません。POPやVOCあるいはPCB・ダイオキシン、油汚染も環境基準値以下になります。
工法を簡単に説明すると、汚染深度が浅い場合は表面に、深い場合はボーリングで穴を掘って、ある無害で特殊な二次汚染の心配がない混合液体を散布あるいは注入するだけです。
液体は2種類あり、「分子細分化液」は分子を2ナノサイズ程度まで細分化する能力のある液です。組成は酵素化学生成液と精製水です。ベンゼン環を壊し(開環)安全に酸化分解を行います。硝酸などを加えた溶液での酸化分解は知られていますが、土壌を処理するには分子細分化液が最適です。
「特殊微細活性炭」は植物系の活性炭を特殊微細加工したものです。活性炭の表面には30オングストローム(30Å)単位の細孔が形成され、様々な形状のフラーレンが出来上がります。この特殊微細活性炭の比表面積が1,200?2,000?/gで10gあれば、東京ドームの容積程度の気体を吸収する力があります。
この2つを混合することで高い浄化効果を発揮します。2つを混合したオリジナル浄化液により、VOC、油汚染重金属汚染、DXN、PCB、有害ガス等を1ヶ月?2ヶ月の短期間で浄化できます。周辺住民に迷惑をかけたり不安視されることもなく、かつ間違いなく従来工法より割安になります。
既に大手土木会社が土壌浄化工事で本格採用に動き始めており、無数にある油汚染とVOC汚染に見積りを始めています。他方、電力会社も膨大に抱えるPCB処理に真剣に採用を検討し始めました。
・DXN(ダイオキシン)の無害化
DXN汚染土壌:10,000pg-TEQ/g→6週間で100pg-TEQ/g程度に浄化
物質は分子が結合して出来ています。物質に微細活性炭分子細分子液を加えると、特殊浸透液膜を形成します。その分子間には隙間が存在し、その隙間をこの浄化剤で拡大する事により、微細活性炭の進入を誘導して行きます。
C(炭素)は活性炭に吸着一体化します。微細活性炭液と混練攪拌され、5週間程度の放置養生後には浄化します。Cが外れることによりDXNとしての骨格構造は消滅します。
・PCBの無害化
PCB汚染土壌:150,000mg/kg→6週間で5mg/kg程度に浄化
PCBは微細活性炭を通過するとH・O・C・Clなどの自然界の分子に戻り、Cは微細活性炭に一体化したりします。分子細分化液により結合が緩やかになれば、より簡単に速やかに分解して自然界の分子に戻ります。Clは単体では存在しないことから、金属や有機化合物と結合し、一部はHClO(次亜塩素酸)などになると思われます。
微細活性炭液と混練攪拌され、6週間程度の放置養生後には浄化。Cが外れることによりPCBとしての骨格構造は消滅します。
https://www.lifestyle.co.jp/2005/06/post_108.html
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