住宅ローンの繰り上げ返済

ライフスタイル総合研究所



 住宅ローンの繰り上げ返済

投稿日:2005年05月16日 10:36

 生活資金に少しでも余裕がでてきたら、住宅ローンを繰り上げて返済したいというニーズが高まっているようです。最近は、手数料を無料にするなど、各金融機関もサービスの向上や返し易さをアピールしています。繰り上げ返済は、借りたお金の元金部分を返すことで、元金だけではなくその利息分も減らすことができます。そのため、返済総額をかなり圧縮できる利点があります。毎月の返済額を変えずに借入期間を短くする「期間圧縮型」と期間を変えずに月々の金額を減らす「返済額軽減型」の2種類があります。

 例えば住宅金融公庫から期間30年で2000万円の住宅ローンを借りた場合に、ちょうど3年後に100万円を繰り上げて返済した場合はどうなるのでしょうか。金利は当初10年は2.6%、11年目以降は4.0%で設定しますと、当初の計画通りに返済していった場合の返済総額は3138万円になります。これに対して返済額は変えずに、期間を短くする短期圧縮型を利用すると総額は2991万円になります。返済額を減らす軽減型ですと月々の負担は5千円程度減らせますが、総額は3084万円になります。

 当初の計画と比較した場合、短期圧縮型が147万円の利息軽減効果で、返済額軽減型は53万円の軽減になり、短期圧縮型の方が効果の大きいことがわかります。住宅ローンを借りた後、早い時期に繰り上げて返済することができればその分返済総額の圧縮幅も大きくなります。

 住宅公庫のローンでは、返済方式によって3150円か5250円の手数料がかかりますが、最近、住宅公庫が民間金融機関と提携している住宅ローンでは手数料をとらないケースが増えてきました。しかし、1回につき100万円以上からとの条件があります。民間の住宅ローンではインターネット専業銀行をはじめとして手数料をとらない動きが広がっています。

 住宅公庫のホームページ http://www.jyukou.go.jp で具体的なシュミレーションを活用したり、各金融機関に試算してもらって事前に効果を確認することも大切です。



https://www.lifestyle.co.jp/2005/05/post_20.html
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