維持・光熱費節約住宅

ライフスタイル総合研究所



 維持・光熱費節約住宅

投稿日:2005年03月16日 10:52

 戸建て住宅で太陽光を活用して住み心地を向上させる取り組みやメンテナンス費用、光熱費など維持管理費用の低減に焦点を当てた住宅、製品が増えてきました。光触媒の技術を応用した汚れにくい壁のタイルや窓ガラスの採用、太陽光を室内に取り込む照明システムや効率の良い太陽光発電システムなどです。

 日本板硝子では昨年、光触媒加工した住宅用ガラス「レインボーグ」を発売しました。これまでに業務用では扱っていましたが、一般住宅向けは初めてとなります。酸化チタンを主な成分とするごく薄い光触媒膜を表面に加工してあり、紫外線が当たると光に反応して汚れが付きにくくなる効果があります。雨が降ると自然に汚れが流されるので、天窓に使用すると特に効果的です。

 TOTOは光触媒加工技術を使って汚れを付きにくくした外壁タイルを販売しています。パナホームでは昨年4月以降に受注した戸建て住宅の約15%にこのタイルを採用しています。また、出力を従来比5%向上させた太陽光発電システムを標準搭載した住宅の試算では、新築後30年でかかる維持コストは、外壁の塗り替えなどのメンテナンス費削減や光熱費削減効果により、一般住宅に比べて約925万円(54%)も減らせると発表しています。

 積水化学工業でも「光熱費ゼロ」をうたった住宅を売り出しています。従来比の効率が18%向上した「単結晶太陽光発電システム」を採用して、基礎断熱と床下蓄熱暖房システムを組み合わせた「温熱バリアフリーシステム」は、冬場に住居内での温度差を軽減し暖房効率を向上させています。排熱効果を持つ天窓や、日射を約7割カットする遮熱スクリーンなど、夏場も室温を3度下げる工夫をこらして、快適性と省エネ性をアピールしています。

 森ビルや旭硝子が出資するラフォーレエンジニアリングでは、太陽を追いかけて動く集光装置「ひまわり」を開発しました。屋上などに設置し、光ファイバーを通じて室内に自然光を取り込んで照明に使います。リフォームや建て替えをお考えの方は検討してみてはいかがでしょうか。



https://www.lifestyle.co.jp/2005/03/post_22.html
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