環境共生住宅
投稿日:2004年11月16日 11:11
環境共生住宅とは、一言でいえば地球環境に優しい住宅ということになります。具体的にはエネルギーの無駄遣いをしない省エネ住宅で、周辺の環境とも調和し、健康で快適に生活できるように配慮された住宅をいいます。
環境共生住宅には3つの目標があります。その一つは「地球環境の保全」です。省エネルギー、省資源、リサイクル、廃棄物の削減などをを進めていくことです。第2は「周辺の環境との親和性」で、それぞれの地域の景観を形づくっている光や風、水、土、動植物といった環境要素とうまく折り合う開発の仕方を発見していく姿勢です。第3には「住環境の健康・快適性」です。住み手にとって本当に健康で快適な住宅を造っていくことと定義付けされています。
1999年にスタートした「環境共生住宅認証制度」が後押しする形でやっと静かなブームになってきました。実際に認定を受けるには?省エネルギー性能?耐久性?維持管理?節水?立地環境への配慮?バリアフリー?室内空気質という7つの必須要件のほか、地域の緑化への積極的な配慮やリサイクル建材の利用など独自の工夫を盛り込むことも求められています。
早くからの取り組みでは、大阪府天王寺区に大阪ガスが手がける実験住宅「NEXT21」があります。1993年の完成から「環境と共生するライフスタイルの促進」「住宅の長寿命化」「効率的なエネルギーシステムの開発」などをテーマに居住実験を続けています。東京ではマンション分譲最大手の大京が近年「フォレストレイクひばりが丘」を手がけました。東京ドームのグラウンド約4. 5倍の敷地に381戸、空地率73%というぜいたくな造りで、敷地のほぼ中央にはビオトープ(生物生息空間)が配置され、樹齢百年を越えるシンボルツリーのけやきを含む約9000本の木々が「武蔵野の自然の再生」を演出しています。
今後は新築物件だけでなく、既存住宅のリフォームによる環境共生住宅への変身といった動きも徐々に増えていきそうです。
https://www.lifestyle.co.jp/2004/11/post_27.html
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