ミラクル構法
投稿日:2004年10月16日 11:16
既存建物を使用したまま増改築が行える特許構法。既存建物を解体せずに有効活用し、省資源化・コスト縮減・利便性追求を目指す構法です。
構法の基本は、既存建物の基礎以外に新たに基礎を設け、既存建物をそのまま残して、その上層階に、重量鉄骨を使って建物全体を覆うような形の柱と梁を構築し増築(構造体は既存建物と接合しない)、例えば、2階建てを3階建てにする場合、新しい屋根を作ったうえで古い屋根・小屋組みを解体・撤去し3階の床を作っていきます。住んでいる人は普段どおりに日常生活を送りながらというものです。ただ、2階部分を壊して新たな2・3階を新築するなどケースバイケースで一時的な仮住まいが必要になることもあります。
古い木造住宅の場合は、重い屋根を取り払うので耐震性も高まり、新しく増築する部分は当然、新耐震の設計になっており、重量鉄骨で支えるため、地震に強く、ホームエレベーターの設置も可能になります。既存建物を解体しないため、工期の短縮と解体費用の削減も可能です。
試算として、解体処分費と工事費を合わせると、新築と比較して、60?80%のコストで施工可能、仮住まい・引越しの費用も含めると大幅なコスト削減が図れます。加えて、解体時に発生する産業廃棄物も大幅に削減できるため、環境にもやさしく、まさにこれからの時代の工法と言えます。
具体的な商品利用例を挙げると、前述の二階建て戸建住宅を三階建て二所帯住宅に増築【商品名 ミラクルスリー】、低層集合住宅(階段室型など)にエレベーターを設置し、中層集合住宅へ増築【商品名 ミラクルセブン】(平成15年施行のマンション円滑化法に基づく建替え合意も、仮住まい等が発生しないため、得やすい)、低層商業ビルに上層階を増築、コンビニエンスストアなど低層店舗の上層部に賃貸住宅を増築【商品名 コンボ】、操業中の工場に上層階を増築するなどがあります。これ以外にも様々な用途での利用が可能です。
特に築年数経過の賃貸住宅を建て替える場合の立ち退き交渉が不要となり、店舗などの移転が難しいケースでもメリットがあります。病院のように建て替えのための仮診療所が認められないケースでも増築可能な工法として活用を図れます。さらに、特許商品の特性を生かし、公共施設の活用も行政に提案可能であり、一例として、公立学校の統廃合による校舎増築【商品名 ミラクル畑】或いはコンバージョンの取組等が進められます。
ミラクル構法は、当初戸建住宅向けでスタートしましたが、集合住宅でこの程4階建てマンションを7階建てに増築する工事を受注し、今月、工事着手(施工現場/大阪府吹田市)を予定しています。
?ミラクルスリーコーポレーションは自社では施工を行わずに施工店として、全国の地場建築業者と業務提携を進めており、現在45社となっています。今後も、全国のユーザーの要望に対応するため提携店(550社予定)の拡大を計っていきます。
ミラクル構法についてのお問合せはライフスタイル総合研究所までご連絡ください。
https://www.lifestyle.co.jp/2004/10/post_29.html
|