DENのある家
投稿日:2004年09月16日 11:21
近ごろ、自分だけの「DEN」(デン、隠れ家)を構える男性が増えているそうです。模型やパソコンなど書斎とまではいかないが、ちょっとした空きスペースを趣味の部屋に仕立てることが広がっています。
デンは英語で洞窟や動物が住む穴、隠れ家などを意味します。立派な自分の書斎を持つことは男性の夢ですが、限られた居住空間で実現するのは難しいものがあります。そこで、階段わきや屋根裏部屋のちょっとしたスペースを工夫して自分のデンとして利用しているケースが増えてきました。
一般住宅だけでなく、マンション業界もこのデンに注目していて、デンを採用した物件も増えています。三井不動産では約8年前から間取りとしてデンを提案してます。消費者ニーズを分析した結果、部屋のすべてが寝室向きではなく、書斎などに使える空間があった方が良いとの声が多かったためです。最近販売した横浜市の物件では3百余りの住戸のうち希望すれば約半分(2LDK以上、価格は3千万円台から)はデンを間取りに取り入れることが可能な仕様にしています。ほとんどの男性が自分の部屋を持ちたいと考えているようなので、デンの引き合いは多いようです。
デンを取り入れる場合は、リビングなどに隣接したスペースに設け一体で使えるような間取りに配慮しています。デンの入口を通常のドアより広めにして開き戸を採用したり、部屋にこもりたいときにはドアを閉めて書斎などとして使えるのはもちろんのこと、子供が勉強時に使うときには、キッチンやリビングにいる親から様子をうかがえるように配慮しています。
趣味の部屋や、書斎に対する男性の要望は強いものがあります。しかし、一軒家と違い、空間が限られた都会のマンションでは、デンを完全に閉じられた空間にしてはもったいないものがあります。多用途に使える空間にしてこそデンが生きてきます。
デンを求める家庭が増えている背景にはパソコンの普及があげられます。パソコンに向かっての仕事は、限られた空間でないとなかなか集中してできないものがあります。リビングなどに大きなパソコンを置くと、せっかくのインテリアの雰囲気が台無しになってしまう事が多いからです。リフォーム時等にはデンのスペースを検討してみてはいかがでしょうか。デンを作る場合には、用途によってですが十分な電気の配線や電話線の配置なども考慮した方が良いでしょう。
https://www.lifestyle.co.jp/2004/09/post_31.html
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