まっすぐに向き合うこと
投稿日:2004年06月18日 12:18
タオリズム2004 タオ太鼓道場 代表 浅野香 さんの言葉より
「まっすぐに向き合うこと」は、日常の練習の中でもよく出てくることばです。太鼓の前に立つ時は、太鼓の芯と自分のカラダの芯をつないで、まっすぐに向き合う。タオはじっと構えて打つスタイルではなく、かなり動きがあるのですが、どんな動きをとっている時でも、必ず太鼓と自分の芯はまっすぐに向き合ってつながっています。
そしてまた、太鼓というものはその日その時の自分自身がそのまま音に表れてくるものです。太鼓の前では誤魔化しはきかない。だからどうあれ、太鼓の前では自分自身とまっすぐに向き合う。同様に、一緒に太鼓を打つ仲間ともまっすぐに向き合う。
人間だから、どんな瞬間も、そう在れるわけではないけれど、でも太鼓の前に立っている時は自分の中の一番素直な部分で、太鼓とも、人とも、自分とも、まっすぐに向き合えるようでありたい。そうして太鼓を打っていくことで、私達は太鼓に育ててもらっているなあと感じます。
太鼓を打ってみたい、もっと上手になりたい、そんなきっかけで道場に通うようになり、でも次第に、太鼓を打つことを通してみえてくるものに一生懸命になっていくのだろうと思います。ステージに立つひとりひとりの音、ひとりひとりの「本気」に触れていただけることを願っています。私自身、このタオリズムへ向けての練習の中で、彼らの音に、時に圧倒され、時に鍛えられ、そしてどんな時も限りないちからを与えてもらっててもらってきました。
https://www.lifestyle.co.jp/2004/06/post_97.html
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