「携帯メール」で守ろう安全

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 「携帯メール」で守ろう安全

投稿日:2004年03月18日 12:31

 「ひょっとして、事件や事故にまきこまれはしないか……」。心配する家族のために、外出する子どもの安全に役立つ緊急のお知らせを、携帯電話のメール機能で送る学校や地域が増えています。(朝日小学生新聞)

 佐賀県多久市では、2003年11月から全小中学校(計10校)が、希望する保護者の携帯電話にメールを送っています。ふだんは学校ごとに、学校だよりや行事予定を送っています。共通で送るのは、警察などから教育委員会にとどく緊急の犯罪・災害情報です。「女の子があやしい人に声をかけられた」「車に引き込まれそうになった」等の内容で、これまでに11件送りました。実際に犯罪が起きたときは、犯人の身長や服装を新聞より早く知らせ、利用者は各小学校で5割から8割です。「どの道を通るかの参考になる」「目がとどかなかった場所を気にし始めた」などの声があり、九州ではほかに小中学校5校と保育園ひとつがこのシステムを使っています。

 東京都荒川区教育委員会も1月20日、同じシステムを4つの小学校で開始しました。10月には区の全小中学校に広げる予定です。警察から連絡を受けたら早いときは10分ほどで情報を発信します。荒川区の小学校では最近、電話連絡網が役に立たなくなっていました。「昼間は留守の家が多く、携帯電話も切ってある。半数に連絡がつけばいいほう」という学校もあります。電話やプリントでのお知らせはこれまで通りですが「運動会当日の連絡や災害のときも、情報がいっせいに確実に届く」と、ある先生は期待していました。

 大阪府枚方市の市PTA協議会では、各学校のPTAで生活指導などを担当する役員の携帯電話に、あやしい人の情報をメールするシステムを、2003年10月に開始しました。メールをもとに、必要におうじて、校区内のパトロールなどをして、新たな被害を防ぎます。あやしい人の情報は、市内計75の幼稚園、小、中学校のPTA役員数人ずつが、学校だよりなどから集めます。同じ情報を協議会のホームページで見ることもできます。これまでに「児童があやしい人に声をかけられた」「車で後をつけられた」など40件近いメールが送られました。協議会の会長は「思っていた以上に、校区外での不審者の情報が多い。みんなで子どもたちを見守っているという意識が大切」と言っています。



https://www.lifestyle.co.jp/2004/03/post_101.html
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