防犯機器
投稿日:2004年02月16日 11:34
空き巣被害の防止を目的としたセキュリティ機器がだいぶ身近になってきました。中でも、異常を感知して外出先に知らせる緊急通報機器は、携帯電話の普及で手軽に使えるようになってきました。一人暮らしの高齢者の安否確認など、使用方法も広がっています。
外出先で携帯電話から着信音がしたので、電話にでてみると発信元は自宅。受話器に耳を当てると「ガサゴソ」と不審な物音。すぐに電話を操作して警報音を鳴らすとともに、110番通報。こんな使い方を想定しているのが緊急通報機器です。警備会社と契約する大がかりなシステムと違って、異常があっても警備員が駆けつけることがない代わりに、月々の利用料がかからない点が魅力です。
セットした状態のときに赤外線センサーで侵入者を感知すると、あらかじめ登録した電話番号に自動的に電話がかかる仕組みです。受話器を通じて室内の音声が聞けるほか、こちらの声をスピーカーで聞かせたり、90デシベルの音量でサイレンを鳴らしたりすることもできます。室内に機器を取り付け、電話線をつなぐだけなので賃貸住宅でも設置可能で、複数の部屋にセンサーを設置できるタイプもあります。若い女性がひとり暮らしをはじめる際には、親が買うケースも多いようです。
また、音声ではなく、映像で監視する仕組みもあります。画像を残しておけるので、たとえ空き巣の被害にあっても「証拠が残る」ところに利点があります。オプションで煙感知器などと組み合わせて、防災機器としても使える機種を出しているメーカーもあり、通報機能はないが、前方3メート以内に人を感知すると目を光らせて「ワンワン」と吠える犬のぬいぐるみ型をしたものや、恐竜を模した全長1?ほどで侵入者の存在を携帯電話に通報し、内蔵カメラで撮影した画像を伝えるほか、遠隔操作で動かすことができるユニークなものもあります。歩行できる利点をいかして、多少の段差なら乗り越える事も可能で、ペットとして関心を持った方もいるようです。
ひとり暮らしの高齢者の緊急連絡用として、急に具合が悪くなった際などボタンを押すだけで離れた家族に連絡をとるために利用される商品もあります。象印マホービンでは電気ポットと組み合わせて、インターネットを通じて電源の入切や使用した時間をデータで送信し、一方がホームページ上で確認する仕組みの商品を販売しています。
使い勝手が向上して手軽になった防犯機器ですが、侵入者を強制的に撃退させるわけではなく、戸締まりや窓ガラス、鍵などのセキュリティーが重要なことはいうまでもありません。
https://www.lifestyle.co.jp/2004/02/post_37.html
|