小さな植物工場
投稿日:2003年06月17日 02:26
最近、よく耳にするようになった「スプラウト(sprout)」。英語で発芽野菜、又は新芽野菜のことをいいます。種子と水があればできるので農薬の心配が少なく、安心して食べられる食品として、アメリカでは20年ほど前から普及してきました。最近では、癌の予防に効果的といわれるブロッコリのスプラウトが登場して、その栄養価の高さや手軽さが日本でも注目され、ここ数年で急速に売り上げが伸びています。
スプラウトはブロッコリのほか種類もいろいろあります。店頭でよく見かけるのは、茎が紫色をした紫キャベツ、ピリッとした味と強い香りが特徴のブラックマスタード、苦みが少なくてマイルドな味わいのアルファルファや血液の流れをよくするルチンが豊富なそばなどです。味や香りに違いがあるので、好みや料理に合わせて選んでみてください。おなじみの貝割れ菜やもやしも、新芽の出た野菜ということではスプラウトの一つ。形態ではウレタンに根を張ってまっすぐに伸びているタイプのものと、細かい芽が丸まって塊のようになっているタイプのものの2種類がありますが、栽培方法が違うだけでどちらも栄養価に変わりはありません。
ブロッコリなどアブラナ科の野菜には癌予防の効果があることが知られ、ブロッコリはアメリカの国立癌研究所が癌予防に有効として推奨する食品にもあげられています。また研究を重ねた結果、ブロッコリのスプラウトにはほかのスプラウトに比べて癌を予防する働きを高める、スルフォラファンという酵素が特に豊富に含まれていることが明らかになりました。さらに発芽3日目のスプラウトは、成熟したブロッコリの20倍以上も高い癌予防効果があり、最近では胃癌に関係するピロリ菌を殺す作用もあるとされ、ますます癌予防に有効な食品の一つとして注目されています。
スプラウトは生のままサラダにしたり、サンドイッチにはさんだり、料理のつけ合わせにして食べることが多いのですが、加熱してもおいしくいただけます。生ではピリッと辛いスプラウトも、サッと湯通ししたり、炒めたりするとマイルドな味わいになります。かさも減って、たっぷりと食べることができます。おひたしやあえもの、ギョーザや春巻きの具、みそ汁やスープなどの実として、ジャンルを問わず手軽に使えます。気になるスルフォラファンも熱に強いので大丈夫。ただし、水に溶けやすい性質なので、煮汁やスープまで残さず食べましょう。
「全ての人が野菜を食べますが全ての人が野菜を作れるわけではありません」食の安全・安心が叫ばれていて、多くの人、機関の研究が進んでいます。
有機野菜の取り組みが安全・安心につながるとも言えません。究極の安全・安心の野菜は「自分で納得の上で作る」ことにあると思います。しかし、野菜を作る農場を持つことは現実的ではありません。
「小さな植物工場」は現実的に自分で栽培することが可能なシステムです。
時間に追われる忙しい生活の中で、簡単に誰でもが小さな場所で「機能野菜、スプラウト」の栽培、収穫が4-5日ででき、食卓に載せることが出来ます。
「小さな植物工場」は新鮮なスプラウト用の種子を使用して、簡単に自宅やオフィスで野菜を栽培できる機械です。今までに野菜を育てたことがない人でも、また、学校に通う子供たちでも種子から芽を出させて、大きくさせることができます。
https://www.lifestyle.co.jp/2003/06/post_72.html
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