農薬取締法改正

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 農薬取締法改正

投稿日:2003年02月23日 10:34

 2002年7月に発覚した「無登録農薬の長期使用の問題」、つまり、毒性が強く、許可されていない農薬が、日本全国で長期にわたって使われていたことが判明しました。本来なら危険農薬が規制されるべきところが、とんでもない方向に話がすすんでいるようです。

 これからは、農業にかかわるもので、除草や病害虫防除に使用するものは、すべて「農薬として登録」をすること、そして登録をしていない農薬を使うことはできなくなるというのです。(案)

 なんと、今まで有機農業の世界で使われていたものも「特定農薬」として登録されてしまうのです。アイガモ、コイ(除草)カエル、テントウムシ、(除虫)等が農薬と言えるのでしょうか。さらに、有機農家の人が工夫してきた独自の有機農業技術が「特定農薬」として認められない場合は、それを使ったら、「無登録農薬使用」として、逮捕、懲役3年、100万円の罰金を課せられるようです。

 今回の農薬取締法改正では、無農薬で生産した米や野菜に「農薬」が使われているという誤解を招き、化学合成農薬を使わずに工夫してきた農家の努力が無視され、有機農法の広がりが阻害されてしまいます。このままでは農薬業者が保護されて、有機農業が衰退しそうです。また消費者として、どの農作物が安全なのか、わかりにくくなってしまいます。

 私たちが求めているのは自然で安全な食べ物です。本当に必要なことは、化学合成農薬の毒性、危険性を認識して脱農薬の方向へ向かうこと、有機農法を推進していくことではないでしょうか。



https://www.lifestyle.co.jp/2003/02/post_123.html
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