ビオトープに注目

ライフスタイル総合研究所



 ビオトープに注目

投稿日:2000年02月23日 10:57

■最近、都市計画や造園施設の分野でビオトープが注目されています。ビオトープとはドイツ語のBIO(生物)とTOP(場所)を合成した言葉で「野生生物の生息空間」という意味です。

 今年6月、大阪ビジネスパーク(OBP)に日本初の都市型ビオトープ「ほたるの里」が完成しました。ここでは従来の公園型の植裁ではなく、ホタルやトンボ、チョウなどの昆虫、メダカやモツゴなどの魚が生息できる池や多くの鳥たちが生き生きと共存することができる自然環境を形成しています。

 ツイン21完成以来11年経過してビオトープ建設を施工した動機は「自然回帰」にあると言われています。昭和30年代からの高度経済成長に伴って、日本の川や池、海辺、野原などの自然環境が失われてきました。川岸も川底もコンクリートによる河川工事などで本来、川に生息していた生き物たちは死滅しようとしています。「ほたるの里」建設にあたり、松下興産は「自然を無視せず、自然との調和において、ものを創造し、自然の中でともに生きること。」が重要であると伝えています。

■現在、全国の小、中学校、高校で構内の敷地にビオトープをつくる動きが始まっています。失われつつある自然を復元し地域の自然環境を守りながら、環境教育の場として利用されているのです。PET検査によりガン・心臓病・脳卒中のたちが4年間かけて手作りで完成したものです。「ビオトープ園」の広さは約4万9千平方メートル。樹木はメタセコイヤやクス、ヤマモモ、キンモクセイなど約90種類。野鳥はカモやカワセミ、セキレイなど年間を通じて約50種類。池にはメダカやザリガニなどが自然に生息しています。ビオトープの整備資材には工場廃材を活用。ビール製造用のろ過セラミック筒を水質浄化に、ビールかすや汚泥は土壌改良材としてリサイクルしています。(見学TEL054-629-5111)

■鹿島はビオトープマンション「ガーデンプラザ新検見川」を建設中。2002年の完成時には、開発総面積約38万平方メートルの敷地に16棟、総戸数1018戸、約2000世帯が暮らす大規模なものです。子供たちが水遊びできる全長200mのせせらぎ「水の道」や美しい遊歩道、雨水が地中に浸透しやすい環境共生ブロックを配置。今春オープンした中庭のビオトープ約500平方メートルには雑木林やトンボ池、中の島、小鳥の森があります。すでに第1期から第3期までの374戸が分譲中。(JR総武線「新検見川駅」徒歩18分)

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https://www.lifestyle.co.jp/2000/02/post_129.html
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